書籍・雑誌

世界の終りとハードボイルドワンダーランド

注意してほしいのは、今回の内容は完全なる
ネタバレの話だということだ。

1Q84が文庫化(しかも6冊続く)された村上春樹氏の作品の最高傑作として名前があがる作品が2つある。
ねじまき鳥クロニクル
世界の終りとハードボイルドワンダーランド

この2作品である。確かに両方とも面白い。

今回紹介するのは1985年・・・いまから30年近くも前に発表された作品だ。
世界の終りとハードボイルドワンダーランドである。

計算士として組織で働く私(ハードボイルド・ワンダーランド)と、壁に囲まれたおとぎ話のような静かな村に迷い込んだ僕(世界の終り)の物語が交互に語られる手法で物語は進んでいく。

もう一度言うが、この先は思いっきりネタバレである。注意してほしい。

この物語、30年近く前に書かれているのに全然古さを感じさせない。もちろん携帯やパソコンのような現代機器が無かった時代の小説なのでその類のものは登場しないのだが、そもそも世界の終りハードボイルド・ワンダーランドも明確な時代設定がされていない。

そして、主人公たちが置かれた立場や理由についても一切の説明がない(序盤)。

では、ハードボイルド・ワンダーランドから説明していこう。
計算士として働く私は、ある依頼を受け、クライアントに会うためにエレベーターに乗っている。物語はそこから唐突に始まる。

物語の始まりはこうだ。

エレベーターはきわめて緩慢な速度で上昇をつづけていた。おそらくエレベーターは上昇していたのだろうと私は思う。しかし正確なところはわからない。

そのエレベーターにはボタンも何も無く、まるでスチール製の棺桶のようで、私のした咳払いは肺炎をこじらせた犬の鳴き声のように聴こえたと、私は語る。
不安になった私は、気を紛らわすために、ポケットの中の小銭を数えることにした。計算士としての感覚を鍛える為に、つねに小銭をポケットに入れているのだ。
だが、私は・・・普段では考えられないことだが、小銭の金額を間違えてしまう。嫌な予感がした。
もう一度数えなおそうとしたところで、唐突にエレベーターのドアが開き、ピンク色のスーツに身を包んだ若くて太った美しい女が現れた。彼女は私に「プルースト」と言い、「たつせる」と言い、「せら」と言った。いや、そういう形に唇が動いた。
彼女に案内されるまま部屋に着いた私は、彼女の指示で雨合羽を着て、ゴム長靴をはいて、壁に開いた穴を通って、老人の待つ研究室に向かった。

ここまでの間・・・詳細な説明は一切なく物語は進行する。

穴の中は真っ暗で、川が流れていて、やみくろと呼ばれる謎の生物が住んでいる。
やみくろは記号士と手を組んでいるらしい・・・。

何となく、舞台の背景が紹介され始めるのは、物語が始まって、70ページ目くらいからである。

主人公の私の職業、計算士とは、いわばコンピューターのような人間である。右脳と左脳を使って計算式や記号を読み込み解析する仕事のようだ。コンピューターではハッキングで情報を盗まれるため、その代用を人間の脳で行うものらしい。
やみくろと手を組む記号士とは、いわばハッカーやスパイのような連中だろう。
記号士(工場に所属)と計算士(組織の所属)は対立関係にあるようだ。

主人公の私はとりわけ優秀な計算士で、シャフリングも行えるようだが、シャフリングは危険なので今は禁止されている作業のようだ。・・・それについて詳細説明は一切ない。

だが、今回のクライアントの老人は、シャフリング許可を組織から承諾されている。そこで主人公のわたしは、研究室でブレイン・ウォッシュで解析を行い、自宅に戻ってシャフリングを行うことにする。シャフリングにはそれなりの準備が必要らしい。

そして、私は老人に質問する。私が解析する数値は何なのか?
それは、音の信号を解析し、人為的に操作するための数値らしい。老人は音を研究する博士なのだ。
例えば、騒音を聴こえなくしたり、その逆も然り・・・。研究室に来る途中に大きな滝があったが、まるで音が聴こえなかったのはそのせいらしい。
・・・と、言うことは、ピンク色のスーツを着た若くて太った美しい女も?

彼女は博士の孫娘で、博士は彼女に音抜き実験を行って解除するのを忘れていたようだ・・・。

だが、この老人の依頼を受けたことで、私は色々な方面から目をつけられ狙われることとなる。それほど、博士の実験結果は重要なものらしい・・・。

音抜き・音入れの技術を商品化すれば、世の中は劇的に変わる。
コンサートで大音量を出す装置は不要になるし、飛行機の騒音を消せば空港周辺の環境は良くなる。
だが、爆撃機や銃器の音が消えたらどうなる?
大音量で人を殺せる爆弾が開発されたら?

そんな危険な技術の解析情報が・・・わたしの脳の中にあるのだ。脳内に保存されているのである。もちろん、主人公にはその数式が何のことなのか理解はできていない。ただ、計算して解析するだけだ。

研究室での作業を終えた私は、ひとまず自宅へ戻ることにする。帰りに会った若くて太った女は言葉が戻っていた。彼女は17歳らしい。
自宅へ戻った私は、帰り際に博士にもらった箱を開けてみた。
中には・・・哺乳類の頭骨が入っていた。

やれやれ、と私は思った。あの老人は私が頭骨をもらって喜ぶなんて思ったのだろうか?誰かに動物の頭骨をプレゼントするなんてどう考えてもまともな神経の持ち主じゃない。

だが、その頭骨が何の骨なのか気になった私は図書館に行って調べることにした。
図書館の受付で哺乳類の骨の図鑑を借りようと思ったが、どうやらその図鑑は貸出禁止の本らしい。受付の女性に無理を言ってお願いし、アイスクリームと交換条件で貸出禁止の図鑑を一日借りることになった。

家に戻って図鑑を見ていると、ガスの定期検査の男がやってきた。
でも、ガスの定期検査は先月来たし、男の動作が不自然だったので、とりあえず不用心な振りをして部屋に上げると・・・男は哺乳類の頭骨を盗もうとした。
男をとっ捕まえて脅して、誰に頼まれたと聴くと、二人組の男に五万円もらって、盗むように言われたという返事だった・・・。
その二人はきっと工場側の人間だろう・・・。

私はふと、哺乳類の頭骨をスチールの棒で叩いてみると、くうんと音が鳴った。
その音は、頭骨の中央にあるくぼみから聴こえていた。
まるで、角でも生えていたようなくぼみだ。一角の哺乳類?

貸出禁止の図鑑で、頭に一角の哺乳類を調べてみたが該当する生き物はのっていなかった。
私は便宜上、その骨は一角獣の骨だと考えることにした。

私は一角獣の頭骨を手に入れた・・・

わたしは、音抜きだとか、一角獣の頭骨だとか、厄介なことには関わりたくないのだが・・・。
仕方ないので、私は図書館に電話して、受付の彼女一角獣について調べてほしいとお願いした。色々な事情で、どうしても家から出られないことを伝えて・・・。

彼女は呆れたようすだったが、一角獣の本を家まで届けてくれることになった。



そしてもうひとつの物語、世界の終りだ。

高い壁に囲まれた街にやって来たの物語はゆったりとすすんで行く。
ドタバタ喜劇のようなハードボイルド・ワンダーランドとは正反対である。

この街の唯一の入り口には門番と呼ばれる大男がいて、彼は毎朝門を開け、一角獣を街の中に入れ、そして夜は外に出す。
僕は疑問に思って「なぜ毎日そんなことをしてるのか?」と質問すると、それが決まりだからさと彼は言う。

この街には決まりがあり、街に入るためには影を切り離さなければならない。
僕は影を切り離して街に入った。

この街では必ず何か仕事をしなければならない。僕は門番に言われ、街の図書館夢読みというものをやることになった。

門番は僕の両目にナイフで傷を入れる・・・それが夢読みの証だという。夢読みが全て終われば、傷は治るらしい・・・。僕は明るい光を見ることができなくなった。

夢読みという仕事をやるために街の図書館に行くと、そこにはひとりの少女がいた。僕は彼女とどこかで会ったことがある・・・。でも思い出せない。

そう・・・ハードボイルド・ワンダーランドと世界の終りは・・・どこかで何かが繋がっているようだ・・・その一つが図書館の受付の女性である。

彼女は僕に夢読みとは何かを教えてくれた。
夢読みとは、古い夢を読むこと・・・。

彼女がテーブルに置いたのは、一角獣の頭骨だ。

古い夢は一角獣の頭骨の中にあるという。頭骨に手を触れ意識を集中すると、頭骨は光と熱を発し、指先に古い夢を感じることができる。でもそれは断片的な映像の羅列のようなものに近く、何を意味しているのかは分からない・・・。

この街には影と一緒に心を捨てた住人が住んでいる。影と一緒に心を切り離すらしい。
門番は僕の影をナイフで切り取り、影はあっけなく僕から離れてしまった。

は僕に対して「君はこの先、後悔するんじゃないか?」と言った。「この街は何から何まで不自然だぞ」と警告してくれた。僕は、いつかまた一緒にこの街を出ようと影と約束したが・・・門番は、一度入ったらこの街からは出られないと僕に言った・・・。

僕は最初の夢読みを終えると、図書館の彼女を家まで送って部屋に戻った・・・。

「君が影を取り戻すことはもうないね」と隣人の大佐は言う。

切り離された影は二度目の春を見ることは出来ないと大佐は言う。僕は影に会いたかったが、門番は僕を影に合わせてはくれなかった。
高い壁に囲まれたこの街で、僕に選べることはほんのわずかだと感じた・・・。


ハードボイルド・ワンダーランド

私は図書館の彼女が来るまでの間に簡単な夕食を作った。
家にやって来た図書館の彼女が、その料理を食べたそうだったので、勧めると・・・彼女は梅干しの種を残してテーブルの上の料理をきれいさっぱり食べ尽くしてしまった。
彼女は胃拡張なのだそうだ・・・。
そのせいで、私のペニスはうまく勃起しなかった。

・・・と、ここで村上春樹お馴染みの男女関係の描写が描かれていく。彼の作品には常にこの手の性的描写が描かれている。

まあ、そんなこんなで図書館の彼女との性行は上手くいかなかったのだけど、彼女と私はベッドで横になっていた。私たちはそこで自分の職業や近況を話すのだ。
図書館の彼女は29歳で、ずっと前に離婚して子ども無し恋人無し。
私も妻とは離婚していて、恋人はいない。
仕事はコンピュータ関係の仕事だと言っておく。
彼女は私を「テレビで見た気がする」と言う。どうも私はコンピュータ関係の仕事をしているようには見えないという。
まあ、私たちは正式ではないが、恋人関係のような間柄になった。

私はベッドの上で彼女から一角獣について色々と教えてもらう。
一角獣の解釈は西洋と東洋で大きく異なっている。西洋では危険で凶暴な存在だが、東洋では幸福の証だという。また、見た目も大きく違っている。
一角獣は架空の生き物ではないかもしれない。1917年のロシア戦線で一角獣の頭骨が発見された報告例がある。
その頭骨は様々なルートで様々な人々の手に渡り、今は行方不明で写真が残っているだけだと言う。

彼女の話が終わった後も、私のペニスの状態は好転しなかった。彼女はそんなのどっちでもかまわないわといった様子で、私のお腹の上にわけのわからない図形を指先で書いていた・・・。

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世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド 上巻

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1985年、つまり今から25年も前の作品になるのだが、村上春樹氏の描き出したミステリアスでファンタジーな作品「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」に後頭部を金槌でぶっ叩かれたような衝撃を味わった読者はどれくらいの数に上るのだろう?

わたしもその仲間入りを果たした・・・。25年も経って、ようやく・・・。

わたしが小説を読む(学生時代はよく読んでいたが)きっかけになったのは・・・実は何とも不純? な動機で、自作のノベル・ゲームの参考書(文章の参考書だね)になるような本を探し・・・そう言えば、村上春樹って解り易い文章を書く作家だったよな、なんて事を思い出して・・・とは言っても、彼の作品は「ノルウェイの森」を読んでいた程度なのだが・・・まぁ、そんなこんなで古本屋で購入したのだが・・・。

※ちなみにこの時、春樹氏の「アフターダーク」「海辺のカフカ」も同時購入したので、それらの作品については、気が向いたら紹介したいと思う。

まぁ、とにかく・・・衝撃的な内容と、衝撃的な文章だったのだ・・・。

衝撃的な文章に出会ったのは・・・たぶん初めての経験だと思う。これは、わたしが文章表現を特に注意して、ノベル・ゲームの参考になるような表現を探しながらよんだせいかもしれない。

念のために言っておくが、文章表現を探してというのは、どのように場面場面を文章で描き出しているのか? というパターンを考えながらという意味である。

「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」

冒頭のイキナリ、読み始めて数分、ガツンと脳天に一撃が落ちてきた・・・。

エレベーターはきわめて緩慢な速度で上昇をつづけていた。おそらくエレベーターは上昇していたのだろうと私は思う。しかし正確なところはわからない・・・

ただの推測だ。根拠というほどのものはひとかけらもない。十二階上って三階下り、地球を一周して戻ってきたのかもしれない。それはわからない・・・

主人公の私がエレベーターに乗って上昇してドアが開くまで・・・11ページにわたって延々と説明が続くのだ。そしてそれが・・・実に面白いのだ。春樹ワールドが炸裂しているのだ。

エレベーターの清潔さを表現するのに、「新品の棺桶のように清潔である」と言い、エレベーターの中で吹いた口笛は「肺炎をこじらせた犬のため息のような音」だと例えられている・・・。これぞ春樹ワールド!!!

さて、肝心の物語についてだが、この「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」は実に理解しにくい物語だと・・・誰かが言っていた。いや、どこかのブログでそう紹介されていた。理解する為に3回目を読んでいると書かれていた。

確かに冒頭から難解なストーリーが続く。

主人公のは計算士で組織(システム)に属し、それに敵対する記号士は工場(ファクトリー)に属し、言わばプログラマーとハッカーのような関係で情報の奪い合いが続いている。

しかし、実際に計算士や記号士が扱うのは・・・脳の中の情報であり・・・。

そんな内容が『殆ど説明の無いまま』物語は進行していくのである。

これが「ハードボイルド・ワンダーランド」の物語である。

そして・・・いきなり話は変わり、壁に囲まれた街で記憶と影をなくした主人公のが、夢読みとして生活する摩訶不思議世界の物語が始まる。そこには一角獣が住み、心を無くした人々が住み、その街は世界の終わりと呼ばれる街で・・・。

この二つの物語が交互に進行していくのである。

前半は意味の分からないまま、とにかく進んでいく・・・。意味は分からないが、読み出すとやめられない、魅力溢れる文章でグイグイと物語に引き込まれていく・・・。

そしてわたしは、主人公のの言動に何度も笑いを堪えて物語を読んでいくのである。とにかくシュールでリアリティがあり、それでいてバカバカしい考え方(多分、身近にそのような人物が居たら、絶対に友だちにはならないと断言出来るほどの性格の主人公である)の持ち主である。

ここのところ、私の判断力にはかなりのミスが目立っていた。一度ガソリンスタンドにいってボンネットをあけて見てもらった方がいいかもしれない。

主人公は窮地に陥った時、このようなシュールな表現で自己分析をする男なのである。

物語は進むにつれ、その世界観の輪郭が克明になり、そして「世界の終わり」の物語と「ハードボイルド・ワンダーランド」の物語がリンクを始めるのだ。

それは・・・一角獣の頭骨と私の使う秘密のパスワード「世界の終わり」だった。

この小説は・・・とにかく素晴らしい。

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どんと来い、超常現象

日本科学技術大学教授上田次郎のどんと来い、超常現象

日本科学技術大学教授上田次郎のどんと来い、超常現象

日本科学技術大学教授上田次郎のどんと来い、超常現象

大笑い?いや・・・クスッと来る笑いである。

日本科学技術大学上田次郎教授の「どんと来い、超常現象」である。

私に言わせれば、すべてのホラー現象は、ほらに過ぎない。

全国で2000部を超すヒット作である※上田次郎談

トリック2の劇中に登場した本だが、古本屋で偶然見つけ、早速購入した。山田奈緒子嬢は「有難く・・・いただきません!」と云っていた本である。「文字が大きくて・・・読みやすいですね・・・」とも云っていたか・・・。

「どす来い、超常現象?」

「どんと来いだ!」

「すべてのホラー現象は、ほらに過ぎない。どす来い、超常現象?」

「どんと来いだ!」

と云う会話を思い出した。

気になる内容は?と云うと・・・天才・上田次郎が解決した数々の難事件を紹介しているのである。そして天才・上田次郎の半生も紹介されている。・・・ただの自慢話にしか思えないのは何故だ?

トリック劇中に登場する逸話の紹介や、トリックを観ていればツボにハマル上田次郎の秘密が目白押しである・・・。

今更ではあるが・・・笑いのネタに、読んでみてはいかがだろうか?

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踊る大捜査線

Odoru_comp_logo 踊る大捜査線

1997年1月、伝説はスタートした!

従来の刑事ドラマの在り方を根底から覆す刑事ドラマである。同僚刑事をニックネームで呼ぶこともなく、犯人=ホシ、事件=ヤマ、などの言葉は一切登場しない。

警察=会社

上司は係長であり、課長である。警察組織の縦社会が描かれている。今でこそ定着しているが所轄と云う言葉を初めて知ったのはこのドラマであった。このドラマが受け入れられたのは、警察=会社と云う図式があったからであろう。その中で悪戦苦闘し、上司の顔色伺い、接待、昇進・・・サラリーマン的図式の中で、主人公・青島巡査部長の熱い思いに共感したサラリーマンも多い。

第1話からして「サラリーマン刑事と最初の事件簿」である。

放送当時は脱サラして刑事になった主人公・青島=サラリーマン刑事と思っていたが、「警察はアパッチ砦じゃない、会社」「これじゃ、サラリーマンやってた頃と変わんねぇもんなぁ」など、警察は地方公務員であり、サラリーマンであることが強調されている。パトカーを出すのに書類と上司の判子が必要など・・・刑事ドラマの世界では始めてではないだろうか?

その後も、犯人逮捕は本庁の偉い人が行い、捜査も逮捕もさせてもらえない・・・。そんな地方公務員の現状がコミカルに描かれていく。

第2話「愛と復讐の宅配便」では、このドラマのコミカル面がクローズアップされる。そして、同じくこのシリーズの売りであるリンク(繋がり)が登場するのだ。

Image2 カエル急便である。この架空の運送会社はこの後、踊るレジェンド・シリーズまで登場を続けるのだ。その他にもレインボー最中、レインボーかすていら、キムチらーめん、などなど・・・小物にも凝った演出を施すスタッフの熱意は凄い!の一言である。

実は、第1話~4話まで・・・毎回路線の違う物語が展開するのである。これは製作サイドの問題で、視聴率が上がらなければ・・・刑事モノ路線から恋愛路線に変更する案が在ったからだそうだ。

当初の設定では、青島は和久の家に居候するのだ。そして和久の娘すみれとの恋?雪乃の登場・・・である。だが、高視聴率を獲得したおかげで、踊るシリーズは現在に至っているのである。

ドラマスタート当時、室井管理官の非情な捜査方法に反発する青島だが、次第に室井の熱い思いは青島&室井の距離を縮めていく。「大変ですね・・・室井さんは管理官だから、自由に出来ないんでしょ?俺たち現場が踏ん張りますんで・・・」「絶対上に行ってやる!」と云う名台詞が在る。

このドラマには名台詞が多いのだ!

映画版の台詞「事件は会議室じゃない!現場で起きてるんだ!」は有名だが、TVドラマ版にも様々な名台詞が登場する。サラリーマンの胸を熱くする台詞である。

「正しい事をしたければ、偉くなれ」

実はこの言葉・・・私にもグサリと来る台詞である。いや、サラリーマンなら殆どの人が感動する台詞だろう。警察は会社であり、刑事はサラリーマンである。しかも上下関係が厳しい警察機構・・・。つまり、自分が信じている「正しい事」を行うには、会社における地位や権威などの力がなければ駄目なのだ。つまり「偉く」ならなければ、どんなに正しい事も出来ないのである。それが会社なのだ。

ヒラ社員が云う「正論」よりも役職の云う「理屈」が正しい・・・それが組織なのだ。

私も泣かされている・・・。

このドラマ、伝説・・・とは云ったものの、実はそこまで爆発的な視聴率ではなかった。

が、業界内での評判が良く、コアなファンが多かったのだ。その為、放送終了後に映画化の話が出たのだ。そこで映画化に向け、TVスペシャルを製作した。それが「歳末特別警戒スペシャル」である。

TV版最終回で降格され交番勤務に戻された青島刑事が湾岸署に復活する話である。このスペシャルから踊るファンになった方も多いだろう。実際、映画より面白いと云うくらいに評判の良いスペシャルである。

そして続く「初夏の交通安全スペシャル」である。これは湾岸署に配属された交通課の新人にスポットを当てた番外編である。

最後が「秋の犯罪撲滅スペシャル」だ。

前半は畳み掛けるギャグの連続・・・後半はシリアスなドラマ・・・。すみれさんの心の葛藤を描いたドラマである。

そして劇場版へと繋がるのである。番外編を除く2本は劇場版へのリンクが多いので是非チェックしていただきたい。

劇場版・・・これは、映画的手法を極力排除し、TV的手法が用いられている。TVとは残酷なもので・・・10分面白くなければチャンネルを変えられる世界である。それが反映されたこの映画は数の多いカット割、テンポの速い展開、クローズアップの多用・・・それが成功のポイントであった。そして、TV版が映画になり失敗する原因、過去の登場人物総出演・・・などは一切行われなかった。

あくまでも湾岸署始まって以来の大事件に巻き込まれるお話である。

正直・・・青島刑事は・・・死んだと思った。これがラスト・ダンスだ・・・と。実はここには騙しのリンクが在るのだ。TVスペシャル「初夏の交通安全」内での台詞である。

「青島か・・・あんな捜査方法ばっかりだと、彼は1年以内に殉職確実ね!」それを聞いていた一堂「うんうん」と、うなづく・・・。である。

まぁ、TVドラマ版の第10話で撃たれた真下刑事も本来は殉職の予定であったそうで・・・。が、ファンからの多くの書き込みで殉職を免れたのだから、青島刑事が死ぬはず無いんだけどね・・・。それに従来の刑事ドラマで使われる殉職は・・・タブーだったのかも?

この後も「劇場版2レインボーブリッジを封鎖せよ」、「交渉人・真下正義」、「容疑者・室井慎次」と続くのであるが・・・。

正直に云うと、踊る大捜査線のシリーズは劇場版1で完結した・・・と思っている。

確かに劇場版2も面白いのだが、スケールが大きすぎるのだ。湾岸署も時代の流れで大きく変貌し、空き地署ではなくなったし・・・。10年前にスタートした当時から大きく変わってしまいすぎた感があるのだ。しかも前作から5年の空白もある。

今後も新たなシリーズやレジェンド、スピンオフなど登場するだろうが、それは新しい踊る大捜査線として観た方が無難であろう・・・。

10年前に始まった伝説・・・。今後どのようにこの伝説は神話となって行くのか?

楽しみである。

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Coke+iTunesにチャレンジ

さて、今日は「Coke+iTunes」にチャレンジしてみた。

これはコカコーラとiTunesの提携で、コカコーラに付いている応募シールのアクセスナンバーを入力し、当れば無料で1曲DL出来る!ハズレてもポイントが加算され、別のプレゼントに応募出来ると云う企画である。

毎日アタル!!25000曲

なるキャッチ・コピーである。

私はこの手の応募はあまり好きではないのだが・・・仕事中にコカコーラを飲み、シールは持っていたので※9枚である。何気にチャレンジしたのである。ネットからの応募なので楽である。

応募フォーマットにメールアドレスを入力し登録すると、すぐに返信のメールが届くのだ。届いたメールのアドレスにアクセスすると性別や住んでいる地域を選ぶだけの簡単なフォーマットが表示される。そこから必要なトコを選んで進むと、シールに記載された14桁のナンバー記入が出来るようになるのだ。

早速チャレンジ!

最初の4枚は・・・残念・・・ポイントの加算のみである。が、5枚目で1曲当った!その後は・・・当りは出なかったが・・・。

当りが出るとメールが届き、そこのアドレスをクリックするとiTunesの右上に「1曲」の文字が。おお!これで無料DL出来るのか?

なんか?よく解らないが・・・試しに前から購入するかどうか悩んでいたマイケル・スタイプの楽曲をDLしてみた。すると・・・無料DLである。

今回の私の場合、楽曲をDLするのが目的ではなく、どんなものか試すのが目的だったのですぐにDLしてみたが、使用有効期限が11月になっていたので、当ってもすぐにDLする必要は無いようである。

コカコーラを飲む機会の多いiTunes利用者は・・・特に私のように「こんなの別にね、応募するの面倒だもんなぁ・・・」と云う方、利用する価値はあるのではないかな?

当れば無料で楽曲がDL出来るし、ハズレても別に・・・コカコーラは飲むんだから。

ちなみにポイントだが、3ポイントでストアのギフト・カード、12ポイントでiPodnanoのストラップ付きケースに応募出来るようだ。

う~む・・・あと3ポイント・・・コカコーラ飲まなきゃいけんのかぁ・・・。

と、コカコーラの営業戦略にまんまと嵌っている気もする。

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ブログ記事100件目

さて、気が付くと、この記事で100件目である。

不精者の私が100件もの記事を書けたのは、やはりアクセスして頂く皆さんがいるからなのです。本当にこのような「勝手気儘」な内容にお付き合いしていただき有難い限りなのです。

そこで今回は、せっかくなので「STRAY BLUES」について紹介させて頂きたいと思うのです。このブログの紹介ですね。申し訳ない。

「STRAY BLUES」の名前の由来ですが、これは私の好きなアーティストBECKのアルバムから拝借しています。ブログ開設当時、ブルースに傾倒していたのも名前の由来なのです。初めて書いた記事は「椎名林檎のカリソメ乙女」についてだったかな?DL限定のヴァージョンがカッコよくて、痺れました。デス・ジャズ・Ver.ですね。

その後、好きなアーティストや映画など「勝手気儘」に更新していってるのです。

サブ・タイトルにも在るように「お勧めレビュー」と云うことで、出来る限り「否定的な意見は書かない」のが信条です。せっかく紹介するのに「否定」してたのでは楽しくないので。

音楽・映画のお勧め記事から、コピーコントロールCD(CCCD)の解除方法、DVDのコピー方法、iTunes&iPodの使い方、自分が使って便利だったフリー・ソフトの紹介などなど、気が付くと「お勧めレビュー」とは云えない記事も多いのですが・・・基本的に「好き」なモノを紹介すると云うのは変わっていないでしょう。

もしも、このブログを訪れ、この記事を読んで頂くことが在れば、是非バックナンバーも読んで頂きたいと思います。

音楽・映画・漫画・アニメ・CCCD・DVD・iTunes・iPod・怖い話など、ジャンルを問わず、色々なモノを紹介しています。

今後も「勝手気儘」なブログにお付き合い宜しくなのです。

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本当にあったらきっと怖い話

とにかく暑い!

暦のうえでは「秋」なのだが・・・真夏日と云うやつだ。サラリーマンの皆さんお疲れ様です。

まぁ、この季節は「怖い話」の特番をTVで観る機会が多いだろう。俗に言う「心霊特番」というやつである。私は大好きである。

が、皆さんは信じるであろうか?TVは危険である。

先日観た「心霊特番」だが、衝撃映像が映し出された。廃墟と化した病院で映された少女の霊である。はっきりと映されていた!深夜2時に撮影されたビデオカメラの映像である!壁に設置されている物入れの扉を開け、這い出てくる少女の霊・・・。撮影時は気が付かなかったそうだ・・・。

これは危険だ!

その番組は「心霊特番」で、衝撃映像が映し出され、タレントさんは悲鳴を上げている!

誰もそれが「偽物では?」だとか、「本当か?」などと云う「疑問」すら投げかけていない!番組構成が「幽霊は存在する」のを前提に作られているではないか!小学生のちびっ子達はきっと「幽霊が映った!」と信じちゃうぞ!いやぁ~・・・衝撃映像ですねぇ・・・って、おいおい!大の大人が何人も集まって・・・一人として「なんだか、嘘っぽいですねぇ?この映像を正式に解析して、検証する必要があるんじゃないですかねぇ?」とは云わないのね・・・。

つまり、心霊特番とは「幽霊は存在する」のを前提に進んでしまうのである。

TVの与える影響力は大きいのだ・・・。例えそれが「偽物」でも、本物になってしまうのだ。こう云う番組、観る時は注意が必要なのである。映し出された映像が全て「真実」のように放映されるのだから、観る方は「信じるか?信じないか?」をしっかりと意識して観なくちゃいけないのだ・・・。

・・・が、私はこの手の番組が大好きである。

ヘタなホラー映画より数段怖いでしょ。

もし自分が映したビデオカメラに実際に映っていたらきっと怖いだろうなぁ・・・と想像しながら観れば、熱帯夜も涼しくなるってものなのだ。

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テレビ映画

さて、久しぶりなのだが・・・テレビで映画を観た。

「ホーンティング」だったか?何気に観ていて、結局最後まで観てしまった。私の好きなジャンル「ホラー映画」である。キャサリン・ゼタ・ジョーンズがセクシーであった。が・・・何故だろう?何故か・・・いやぁ~面白かったなぁ~とは云えないのである。

基本的に、私はテレビ映画と云うものは「嫌い」なのだ。

その一番の理由はCMである。

映画観てて、途中でCMが入るなんて・・・やれやれだぜ。※ジョジョ風に。

そして、吹き替えと云うのも・・・やれやれだぜ。※ジョジョ風に。

まぁ、無料なのであまり文句ばかり云ってもしょうがないのだが。

さて、今回観た「ホーンティング」だが、やはり外国ホラー映画と云うものは「怖さ」を感じないと思うのだ。これは文化の違いであろう・・・。不思議である。私はこの「文化の違い」に非常に不思議なものを感じてしまうのだ。

ホラー映画と云うものは「恐怖演出」なのだが、よくよく考えると・・・同じ人間なのだ。ホラーと云う観点から考えると、死後の世界観なのであろうが、文化の違いによって「幽霊」の存在感も違うと云うのは・・・おかしくない?人間・・・死んだら「幽霊」になるの?「ゾンビ」になるの?それとも「無」になるの?

・・・こんなこと云うと、映画を観る楽しさが半減してしまいそうだが、不思議である。おっと、一つ云うと「ホーンティング」が駄作なのではないので誤解の無いようにお願いしたい。が、ディスカバリー・チャンネルに登場する「アメリカの幽霊」は・・・日本と同じく「幽霊」であるので、やはり文化の違いの「恐怖演出」なのだろう・・・。

しかし・・・テレビ映画の途中に入るCMは・・・どうよ?

怖いシーンの途中に入る「爽やかな」?ビールのCM・・・もしかしたら・・・これが怖さを半減させている最大の理由かもしれませんね。

まぁ、大人の事情なので何も云えないが・・・どうよ?

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機動戦士ガンダムの面白さ

Gundam4 機動戦士ガンダムは「リアル・ロボット・アニメの元祖」と呼ばれる。

リアル・ロボット・アニメ・・・何とも不思議な言葉なのだ。ガンダムみたいなロボットは現存していないし、スペース・コロニーに住んでる人もいない。全然リアルな世界ではないのに、リアルと呼ばれるのだ。

私はリアル・タイムに1stガンダムを体験した世代である。少ないお小遣いで「ガンプラ」を購入した。当時300円で真っ白いだけのガンプラを購入し、色を塗り、楽しんでいた。バンダイの商業戦略にまんまと踊らされた一人である。

今、1stガンダム※限定。が好きな人は「懐かしさ」ではないだろうか?

同世代の間では「ガンダム・ギャグ」が通用する。

「殴ったね!親父にもぶたれたコト無いのに!」

「坊やだからさ」

「シャア専用」

「ニュータイプ」

などの言葉・・・。仕事中にも登場する。デザインで赤を多様すれば「シャア専用か?」と云われ、フォトショップの加工が天才的なら「ニュータイプ」と呼ばれ・・・大笑いしてしまう。

これぞ!ガンダムの面白さなのだ!

同世代なら上記の言葉を聞いただけで「クスッ」とくるのである。共通の言語なのだ。これは世代によってこそ違えど、皆持っているだろう。今はどうだろう?多種多様のメディアが発達し、共通の言語が無くなっているのではないだろうか?と、私は危惧してしまう。

今の世代が大人になり、社会に出て「共通の言葉」でジョークを云えるもの・・・。

ガンダムのような存在は・・・在るのだろうか?

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リングにかけろ

21570_1 なっ・・・あれはっ!

うけてみろ!俺の必殺ブロー!

げぇぇ!

ギャラクティカ・マグナム!!!

「リングにかけろ」である。

子供時代に影響を受けた漫画なのだ。こんなボクシング漫画があるのか!って感じの漫画である。「こんな」と云うのは良い意味でも、悪い意味でもである。

車田正美先生の作品で有名なのは「聖闘士 星矢」であろうが、正直・・・あの漫画は・・・引いた・・・。※スタート当時は面白かったが。リングにかけろ、風魔の小次郎、男坂・・・非常に面白い漫画である。特に「リングにかけろ」通称「りんかけ」は抜群に面白いのだ。

「りんかけ」と云えば一撃必殺のスーパーブローである!

Mag1 剣崎が初めて「ギャラクティカ・マグナム」※イラスト参照。を使った時、不発に終わったのだが・・・その風圧でコンクリートの壁にヒビが入ったのである。なんとも派手な必殺パンチだ・・・。

だが、この「りんかけ」、スタート当時は真面目?なボクシング漫画だったのだ。イジメられっ子の「竜二」が、亡き父の後を次ぎボクシングを始めるのだが・・・母親の再婚相手がとんでもない男で、姉の「菊」と共に実家を飛び出すのだ。本当の天才は「菊」である。天才ジュニア・ボクサー剣崎の顔面にパンチを入れるくらいの「天才」である。

その当時は必殺パンチもなく、弱虫竜二が天才剣崎に向かっていく・・・そんな漫画であった。が、中学生になり、パワーリストを装着した頃から・・・オカシナ?漫画になるのだ。

コークスクリュー・パンチ※ヒットの瞬間に手首が回転することで破壊力が増す!これは実在のパンチである。を身につけた竜二。すると・・・対戦相手も必殺技を使うようになるのだ・・・。それがエスカレートし・・・とうとうパンチそのものではなく・・・必殺技の名前がメインになってしまうのだ。そこには理屈や理論など存在しない!

ギャラクティカ・マグナム!と叫べば、ビッグバンが起こり、対戦相手はボロボロになって場外に吹き飛ぶのである!ギャラクティカ・ファントムなどは・・・どうやってあみ出したのかさえ説明が無かったくらいだ・・・。天才だから・・・それで全員が納得である。

だが、この漫画は面白いのだ。

ただのボクシング漫画ではない!熱血ヒーローボクシング漫画である。

どうやらDVDアニメも発売されているようなので、アニメ好きの方は観ていただきたい。が、やはり車田先生の作品はその大迫力の画力であるので、原作をお勧めしたい。

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