音楽・ピロウズ

the pillows アルバム・レビュー

19910621moon_gold250x250「MOON GOLD」(1991)

得点:30点

※得点はあくまでthe pillowsの他の作品と比べての個人的得点である。50点を平均に(50点で普通に良いアルバム)参考にして頂きたい。

記念すべき? メジャー・デビュー・アルバムであり、不遇の時代の幕開けとなった作品。とにかく売れなかったそうである。ファン歴13年の私ですら購入を躊躇っていた作品で、実際にこのアルバムを購入したのはつい1年くらい前のことである・・・。って言うか、売ってるのを見たことが無かったし、買おうという気もなかった作品である。

アルバムジャケ写でもお分りの通り、当時のピロウズは4人組のバンドであり、バンドのリーダーは上田ケンジ氏である。

意外とパンキッシュなイメージのアルバムだが、とにかく酷い・・・。何が酷いかと言うと、山中さわお氏の唄が酷い・・・。わざと?ってくらい下手である。故にパンキッシュなのだが・・・。コアなファン以外は購入する必要の無いアルバムだろう。故に30点と低目評価の作品である。

19920521white3250x246「ホワイト インカーネーション」(1992)

得点:20点

やはりと言うか、さわお氏の唄が酷い作品である。表現力って言葉が見当たらないくらい酷い歌唱である・・・。曲自体は悪くないので、やはり演奏と歌の酷さが残念な作品だろう。「MOON GOLD」同様、買う気の無かった作品だが、偶然立ち寄った中古CDショップで見かけ、初期作品をまとめて入手してしまった・・・。コアなファン以外には無用の作品だろうし、コアなファンの私でもコレクション以外に持ってる理由が見当たらないくらいの作品である。

19940702kool1「KOOL SPICE」(1994)

得点:25点

バンドリーダー上田ケンジ氏の脱退、レコード会社の移籍と、解散寸前まで落ちていたピロウズが起死回生を図って大失敗した作品である。ただし、前2作より確実に楽曲は良くなっている。音と歌唱が良ければ聴ける作品だろう。パンキッシュなイメージは無くなったが、さわお氏の表現力の無い歌が残念である・・・が、私的名曲「NAKED SHUFFLE」はこのアルバムに入っているのだ。この楽曲を聴くと、この頃から現在のピロウズのスタイルが生まれ始めていたのかもしれないなんて勝手に思ってしまう。ただし、コアなファン以外には不要の作品であることには変わりない。

ちなみに、この作品から「第2期ピロウズ」と呼ばれるのだが(第1期は4人組時代)、次作で第2期は早々に終わってしまうのである・・・。

19950324living1250x250「LIVING FIELD」(1995)

得点:30点

第2期ピロウズの最終章となる作品である。楽曲は・・・いわゆる売れ線狙いのお洒落なサウンドにシフト。そして大コケした・・・。楽曲は悪くないが、やはり・・・さわお氏の唄がイマイチだと感じる。それでもグッと最近のピロウズに近い唄い方になっている。

まあ、初期の4作品は「まったく売れなかった」作品なのだが、正直、売れなくて当然だと納得してしまうくらい出来が悪いだろう。楽曲が悪いのではなく、サウンドが悪いように感じる。特に山中さわお氏の歌唱力(歌唱法)に難ありである。

LIVING FIELDに関して言えば、お洒落にしようとし過ぎてズッコケた感が強いだろう。

そしてこの後、彼らが絶対の自信を持って発表したシングル「Tiny Boat」が大コケして、インディーズへ後退寸前まで追い込まれてしまうのである・・・。

アルバム未収録楽曲「僕でいられるように」「Tiny Boat」「パトリシア」・・・パトリシアは後に別ヴァージョンが「LITTLE BUSTERS」に収録されるが、まったくの別物に聴こえる一品である。

19970122lostman「Please Mr. Lostman」(1997)

得点:60点

どうせ売れないのなら、レコード会社の意向なんて無視して自分たちの演りたい音楽を演って、メジャーシーンから撤退しよう・・・と、そんな気持ちで自分たちが本当に演りたかったサウンドをぶっ放したピロウズ。

第3期ピロウズのスタートである。

アルバムはそれなりに話題となり、それなりに売れ、メジャーシーンにしがみ付くことになった真の意味での記念碑的作品。ピロウズ・ファン・・・バスターズたちの中にはこの作品をベストだと言う人も多いだろう。事実、渾身の作品なのだ・・・が、現在のピロウズに比べて作風は無骨な印象である。

前4作とは明らかに作品のレベルが違うし、何より山中さわお氏の歌の表現力というか・・・迫力が格段に高い。これこそ私の知ってるピロウズって歌唱法である。10年以上前の作品だが、今でも充分聴ける作品だと思う。

・・・そして、ここから山中さわお氏が天才ミュージシャンだという真の実力を発揮しはじめる。それがシングル・カップリング楽曲の存在である。この時期には「Yellow Beans」「FAKIN'IT」「Spiky Goose」「When You Were Mine」「レッサーハムスターの憂鬱」「Going Down」と、6曲ものアルバム未収録楽曲を発表している。

19980221little1250x250「LITTLE BUSTERS」(1998)

得点:70点

これぞthe pillowsだと世間に知らしめた名盤だろう。ポップでロックでノイジーなサウンドの登場である。ピロウズ節と言われる「アウイエイ」歌唱も登場。イキナリ1曲目は英語の楽曲で始まり、まるで洋楽レベルの作品である。アルバム収録曲ほぼ全てが名曲で、ヒット曲は無いが名曲が多いバンドとして評価される由縁である。

アルバム未収録楽曲「Cherry」「STALKER GOSE TO BABYLON」「Beautiful Picture」「プラスチックフラワー」

19990122runners「RUNNERS HIGH」(1999)

得点:70点

前作「LITTLE BUSTERS」を更に突き詰めた印象の名盤。ピロウズ節を決定付けた名曲「NO SELF CONTROL」を収録。サビの歌詞に「アウイエイ」が連発される・・・。楽曲的にはパンキッシュな作風から、「Please Mr. Lostman」テイストのもの、泣きのバラード、インスト曲、英語曲とバラエティ豊かだ。だが、シングル楽曲の「NO SELF CONTROL」と「インスタント・ミュージック」が余りにも名曲すぎて、他の楽曲が喰われた感がある・・・。

アルバム未収録楽曲「Wonderful Sight」「Nightmare」「Ninny」

19991202happy250x250「HAPPY BIVOUAC」(1999)

得点:75点

前作「RUNNERS HIGH」からわずか10ヶ月で発表された新作。前作を更にポップにし、さらにサウンドを分厚くした印象。このアルバムに収録された楽曲がアニメか漫画の中で取り上げられ、つい最近再び脚光を浴びた作品である。名曲揃い。だが・・・なぜか個人的には不穏で重苦しさを感じる作品である。

シングル「カーニバル」は楽曲もさることながら「プロモーション・ビデオ」がひたすらカッコ良いっ!

私的には、「Please Mr. Lostman」~「HAPPY BIVOUAC」までがひとつの括り的な扱いになってしまっている。ってのはこの後にベスト・アルバムが発表されたからだ。

アルバム未収録楽曲「Curly Rudy」「Come Down」「She is perfect」「Sleepy Head」

20010207fool250x250「Fool on the planet」(2001)

得点:90点

初期の作品から、この時点での最新シングル「I think I can」と、新曲「Fool on the planet」を含んだベスト・アルバム。わたし的にベスト・アルバムをここまで評価できる作品は初かもしれない。

とにかく秀逸なのは2000年に発売された「Ride on shooting star」と「I think I can」の2曲である。それまでの無骨な感じを完全なポップ・ロックへと昇華させている。それでいて独特の世界観をも構成したシングル作品なのだ。ただ、残念だったのは・・・こんな良い曲を唄うバンドの知名度が低かったことだ・・・(2001年当時)

ピロウズ初のベスト・アルバムの今作には・・・不遇時代の最初期の楽曲はほとんど収録されていない。私が「NAKED SHUFFLE」を聴いたのもこのアルバムが初めてだったが、なぜ他の曲が収録されなかったのかと言いのは、初期作品を聴けば納得である・・・。収録しなくて正解である。

アルバム未収録楽曲「Skeleton Liar」「Subhuman」「We have a theme song」「Scent of sweet」は全て2000年に発表されたシングルのカップリングだ。

20011031smile250x250「Smile」(2001)

得点:75点

ベスト・アルバムを挟んで(実際には同年に発売だが)発売された作品は、これまでの「LITTLE BUSTERS」を更に進化した・・・とはまったくの別物になっている。

「LITTLE BUSTERS」の進化とは悪い意味ではなく、バンドの音楽的方向性を進化させるという意味だ。そういう意味で、この作品でピロウズは今までの殻をぶち破ったと言えるだろう。

ポップ・ロックではなく、ガレージ・ロック的なアプローチと言えばいいのだろうか? とにかくサウンドが荒く、そのせいで楽曲も荒削りなパンク風に聴こえてしまう・・・。しかも今回はシングル楽曲を一切発売していない。シングル曲の無い邦楽アルバムである・・・が、収録曲の全てがシングル曲に匹敵するクオリティである。

にも関わらず、得点が75点なのは・・・音の粗さに-10点したからだ。

アルバム未収録楽曲は・・・シングル発売が無いので無し。

20021023thankyou250x250「Thank you, my twilight」(2002)

得点:90点

初聴きした時、鳥肌が立ったくらい素晴らしい出来のアルバムだ。とにかく捨て曲が一切無い。収録曲のクオリティも楽曲の並びも全てが最高の作品だろう。冗談ではなく、本当にっ!

なぜこのバンドが売れないのかっ!って本気で邦楽の在り方を嘆きたくなった。

楽曲的にはピロウズお約束?の英語曲で始まり、ポップ・ロック、パンク・ポップなナンバーが立て続けに展開されていくのだが、「白い夏と緑の自転車、赤い髪と黒いギター」のようなそれまでに無かったタイプの楽曲なんかも披露している。またひとつ、殻をぶち破った感が強いアルバムである。

20021023another250x250「Another morning, Another pillows」(2002)

得点:40点

「Thank you, my twilight」と同時発売されたアルバム未収録曲を集めた2枚組の裏ベスト・アルバム。

今までのアルバム・レビューで書いてきたアルバム未収録楽曲は殆どここに収録されることとなる。・・・が、あくまで企画物アルバムである。楽曲自体は悪くないのに曲の流れや構成がまったくダメダメなのだ。まあ、シングル・カップリング集なので仕方ないだろう。はっきり言って、シングルのカップリング曲を寄せ集めたら失敗するって例の代表ではないだろうか?

20031106penalty250x250「ペナルティーライフ」(2003)

得点:80点

もはや止まるところを知らない・・・と言いたくてたまらないくらいにクオリティの高い作品だが、やはり相変わらずの知名度の低さである。前作「Thank you, my twilight」 と同様、捨て曲が無い+新たな試みの楽曲など、攻めの姿勢を崩さない姿は流石っ! 12枚目の作品にしてここまでの凄さって類を見ないのではないだろうか?

前作「Thank you, my twilight」より得点が低いのは、アルバムの流れの問題だけである。「ロンサムダイヤモンド」や「昇らない太陽」など、いつもよりルーズで重い楽曲が挿入された分、一気に最後までって流れが止まってしまった・・・ただそれだけ。

ちなみに楽曲表記は無いが、シークレットトラックとして「僕はかけら」というインディーズ時代の楽曲セルフカバーが収録されている。オリジナルは聴いたことはないが、原曲に忠実に演奏しているそうで、かなりカッコ良い曲である。

シングル「ターミナル・ヘブンズ・ロック」のPVにサポート・ベーシストが参加しており、4人編成のピロウズの姿を見ることができる。・・・がなにか違和感を感じた。

ちなみに余談?だが、「LITTLE BUSTERS」以降ずっと続いていた、ジャケット裏面の英語での楽曲表記はここで一区切りである。例えば・・・「昇らない太陽」はジャケット裏には「The sun that will not rise」と記載されている・・・。どうでもよい話である。

アルバム未収録楽曲「Sick Vibration」「OVER AMP」

20040623turn250x250「TURN BACK」(2004)

得点:50点

デビュー15周年を記念して発表された6曲入りセルフカバー・ミニ・アルバム。15周年を記念してるわりには人気の高い楽曲のカバーではなく、最初期の良い楽曲をカバーしてるところがピロウズらしい。インディーズ時代の楽曲やデビュー当時の未発表曲などが聴けるのは嬉しい。

流石と思うのは、このレビューでも書いているが・・・最初期の山中さわお氏の歌唱力の低さでダメダメだった楽曲が、2004年のピロウズが演奏すればそれなりにカッコ良い楽曲に聴こえるということだ。ぜひ、今後も最初期の曲はセルフカバーで演りなおしていただきたい。ただし、やはり2004年時点のピロウズ楽曲が凄すぎて・・・過去の楽曲にパワー不足を感じるのは否めないとこだろう。

20041103good250x250「GOOD DREAMS」(2004)

得点:75点

悪いアルバムではない。得点は75点と低いように感じるかもしれないが・・・私基準では50点を平均レベルに設定しているだけのことだ。各楽曲のクオリティは相変わらず高く、新しい試みの楽曲も有る。新しい試みの楽曲は最近(2012年現在)のピロウズに通じるオルタナティブ・スタイルと、「その未来は今」のようなストレートなロックタイプのものだ。前作、前々作と比べて地味な印象が強いのはオルタナティブ・タイプの楽曲の影響だろう・・・これについては、もう少し後で自分的解釈を紹介したいと思う。

当時、もう少し勢いのあるロックな作品を期待していたためにオルタナティブ楽曲に違和感を感じたのは確かだ・・・。

アルバム未収録楽曲「Beehive」「Heavy sun (with baby son)」

20060112myfoot250x250「MY FOOT」(2006)

得点:100点

山中さわおのサイド・プロジェクト「THE PREDATORS」のミニアルバムを挟み発売されたキング・レコード時代最後のオリジナル・アルバムにして私的最高傑作のアルバム。 the pillowsの全てが詰まっていると言うと言い過ぎな気もするが、あえてそう言いたくなるくらいに最高の作品だと思っている。

前作で打ち出したオルタナティブ路線は影を潜め、ストレートなポップ・ロックの応酬である。楽曲クオリティがずば抜けて高く、楽曲の流れも最高である。この作品で唄われる楽曲にはとにかく影響を受けまくった・・・ってまるで中二病のようであるが・・・。

iTunesのプレイリストにピロウズの好きな曲を集めると、このアルバムの曲はほとんど入ってしまうってくらい捨て曲が無い。

アルバム14枚目にして過去の作品全てをねじ伏せるだけのクオリティも持った作品を出せるって・・・ピロウズってバンドはまさに「天才集団(2001年のベスト・アルバムの書かれたキャッチコピー)」って呼び名に相応しいバンドなのである。

アルバム未収録楽曲「HEART IS THERE」「MY GIRL (Fiction Version)」「Slow down」「ワカレノウタ」

20070502wakeup250x250「Wake up! Wake up! Wake up!」(2007)

得点:75点

ピロウズが新しく移籍した先がエイベックスだと知った時は心底不安になってしまった・・・。ピロウズとエイベックスという組み合わせが水と油のように感じたからだ。ピロウズの音楽性がエイベックス系になったらどうしよう・・・。が、そんな不安を吹き飛ばす作品の発表で一安心。

雰囲気的には「LITTLE BUSTERS」の流れを汲みつつオルタナティブ要素を取り込み、サウンドがより洗練された感じだ。それまでのノイジーさが薄くなった分、各楽曲は聴きやすいものになった。

エイベックスに移籍したことについて山中さわお氏が・・・キング・レコード時代にはできなかったことが出来るのは嬉しい的なコメントをしていたように記憶している。どうやらプロモーションや宣伝にお金を掛けれるようになったのが良かったようだ。実際、この作品から以降、シングル・アルバム共に初回盤にはDVDが付くようになっている。

アルバム未収録楽曲「BOYS BE LOCKSMITH」「つよがり」。ちなみに「つよがり」はミスチルの楽曲のカバーである。

20071114lostman_go_to250x227「LOSTMAN GO TO YESTERDAY」(2007)

得点:90点

ファンの間では賛否両論(内容ではなく、発売自体に対して)あるだろうが、キング・レコード在籍時の全シングルとPVが収録されたCD5枚+DVD1枚のボックス・セット、限定発売。

内容は素晴らしい・・・というか、入手困難な楽曲を全てセットにして、しかもリマスターを施して発売って、全57曲です。そのボリュームだけで90点。

この作品が出た時、ファンの間からは「金儲け主義に走った?」なんて辛口意見も出たが、わたし的には純粋に嬉しい作品だと思った。これはアルバムではなく、今までのピロウズの活動をまとめたメモリアルな作品集なのだ。

ちなみに・・・ピロウズの作品は(このボックスも含め)、「LITTLE BUSTERA」以降、ほとんど録音レベル(音の大きさ)が同じで、iTunesに入れても音量の大小が気にならないのである。

この作品では全楽曲にリマスターが施されているが、私的にはリマスターは不要だったように思う。第3期ピロウズのサウンドは「それで完成」されているのだ。はっきり言って、リマスターされたことで楽曲の迫力が損なわれたものが多いように思う。

でもまあ、初期の楽曲のシングル・ヴァージョンや洋楽のカバー曲なんかも聴けるし、ファンなら持っていたい一品である。何てったって、ピロウズの曲はカップリングが素晴らしいから。

20080625pidepiper250x250「PIED PIPER」(2008)

得点:70点

初めて聴いた時、「???」と思ったアルバムだ。明らかにそれまでの作品とは色が違う・・・。当時はそれが何なのか理解できていなかったが、今になって思うと、それが最近のピロウズの特徴であるオルタナティブ・サウンドの始まりだったように思う。

キング・レコード時代の無骨感は無くなり、作り込まれたサウンドが多くなった印象だ。当時はエイベックスに移籍した弊害だと思ったものだ。やっぱりエイベックスでは無骨なロックは制限されるのか?

ピロウズの言うオルタナティブ感覚を説明するのは難しいが、例えば「パープル・アップル」のようなフワフワ・スカスカ感覚がそれなのだろうか? 骨太で分厚いサウンドとは明らかに別物だ。

・・・が、これはこれで嫌いではないのも事実。ファンの中には過去の作品と比べて駄作を量産するようになったなんて厳しい意見をする方もいるが、この作品は決して駄作ではないだろうし、感じ方は人それぞれなのだろう。

楽曲単体ではなく、アルバム全体として聴くのが正しい聴き方のように思う。

アルバム未収録楽曲「And Hello!」「Go! Go! Jupiter」。珍しくカップリング曲からアルバムに楽曲が収録されたのは・・・曲が足りなかったのか?

Avcd23872_s250x250「Rock stock & too smoking the pillows」(2009)

得点:50点

結成20周年記念の一環で発売されたエイベックス用ベスト。同時発売としてキング・レコード時代ベストも発売されている。キングレコード時代ベストは未購入だが、2001年の「Fool on the planet」と楽曲の被りが無いのは流石のひと言である。

エイベックス用のこちらの作品は、エイベックス移籍後の2作品と、過去の楽曲のセルフカバーで構成されている。多分、版権の問題など大人の事情が絡んだ販売形態だろう。やはり目玉はセルフカバーの楽曲群だが、「TURN BACK」とは違い名曲ばかりをカバーしたのがファンにどう受け取られたか・・・である。私的には・・・「サリバンになりたい」以外はどうでもいいって感じ。しかし、ただ昔の楽曲を入れるのではなく、セルフカバーというスタイルをとった辺りは手抜きしない感があってピロウズらしいと思う。新曲「1989」も切なくて良い仕上がりだが、エンディングがフェード・アウトするのがいただけない。ピロウズ的にはきっちり最後まで占めてライブ的な終わり方にしてほしかったと思う。

Ooparts250x250「OOPARTS」(2009)

得点:60点

前作同様、悪いアルバムではないのだが、どこかパワー不足が否めないアルバムだと思う。全体的にロックなのだが大人しい印象だ。キング・レコード時代の骨太で無骨なロックではなく、繊細なロックといったところだろう。

このアルバムに収録された「雨上がりに見た幻」は第3期の初期の名曲「ハイブリッド・レインボー」の続きだそうだ。

この頃、ピロウズは母体バンド以外の活動も活発で、山中さわお氏の別バンド「ザ・プレデターズ」や初ソロ・アルバムの発表などが続いていた。ピロウズが繊細なロックにシフトしても、ザ・プレデターズでは相変わらず無骨な爆音骨太ロックをかき鳴らしていたり、ソロでは更に繊細な楽曲を演じたり・・・私的には「今のピロウズは繊細に作り込んだ音を追及している時期」と勝手に納得していたりした・・・。

残念ながら、何度も繰り返し聴きたいとは思えなかった作品である。

アルバム未収録楽曲「ファイティングポーズ」

News_avcd382001「HORN AGAIN」(2011)

得点:60点

まるで新人バンドのようにフレッシュなサウンドの作品・・・。と言えば聞こえはいいが、捻りの無いシンプルなアルバムとも言える。

最近のピロウズには珍しくアップテンポな楽曲が多いアルバムだ。やはり、悪くない作品なのだが、だからと言って良いわけでもない・・・。

これは「PIED PIPER」 以降の3作品に共通して感じることなのだが、アルバムとして何度も聴きたいと思えない・・・ということだ。アルバム全体が単調?すぎて途中で飽きてしまうのだ。もしくは・・・昔のプログレのように纏まりすぎてて疲れるのか? でも、曲単体になると普通に聴けてしまうのだ。

例えば、iPodにピロウズの楽曲を全部入れてシャッフルして聴くと、過去の曲と最近の3作とも普通に聴けてしまうのだ。なのにアルバムになると・・・全部を何度も聴く気にさせてもらえない・・・。不思議だけど、そうなのだ。

で、個人的な事なのだが、ここで紹介しているピロウズの楽曲は全てiPodの中に入っている。当然シングル曲も全て持っている。

今回のアルバム未収録楽曲「Rodeo star mate」「Split emotion」「Gloomy night」をそれぞれのアルバム収録シングルの後に入れて「HORN AGAIN」として聴くと・・・普通にアルバムが聴けるようになったりするのである。

もしかしたら、最近のピロウズは敢えてメリハリの無いトータルアルバムを作っているのだろうか?

Avcd38404b250x250「トライアル」(2012)

得点:75点

久しぶりにthe pillowsのアルバムを聴いたという気にさせてくれる作品だ。購入してすでに4回は通して聴いた・・・で、そろそろ飽きてきた。飽きてきたというのは、アルバム全体通して聴くのに飽きたので、iPodのピロウズ全曲コレクションに入れて聴こうって意味の飽きてきたである。

多分、またすぐに思い出したようにアルバム単体で聴きたくなるだろう・・・。

「トライアル」については、初聴き後にすぐレビューを書いたのだが、その時に言った「どう表現していいかわからない」的な部分が何となく見えてきたので、そこんとこも書かせて頂きたいと思う。

まず、今回の作品は過去3作に比べて全体の骨太感が戻っているということだ。そしてその骨太感の上に最近のピロウズ的繊細サウンドが乗っているのだ。だから、昔っぽいのに新しいピロウズに聴こえるのだ・・・もちろん私個人の意見である。

そして、この「トライアル」を聴いて以来、ずっと探しているのだが(もちろんピロウズの楽曲の中で探しているのだが)、「Rescue」を聴いた時に感じた「どこかで聴いたことある感」の正体である・・・。山中さわお氏の手癖とうか、メロディ癖というか・・・どこかで聴いたことある感が拭えないのだ。

実は・・・この感覚は初めてかもしれない。確かに20年以上、同じ人物が作詞作曲やってるバンドなので似たような曲も多いだろうが・・・ここまで「どこかで聴いた」と感じた曲は初めてなのだ。別に悪く言ってるのではない。ただ気になっているだけだ。

今回の作品・・・某通販サイトでの評価も高く、楽曲ごとのクオリティが戻ったうんぬん・・・書いていたが、私的には楽曲のクオリティではなく、アルバムのバラエティ感が戻ったと言いたい。曲自体、そこまでずば抜けたものは無いのに、何度も聴きたくなるパワーがあるのだ。これは第3期初期の頃に似ている。全体的なオルタナティブ感も薄い。

と、ファンとして絶賛するアルバムだが、今からピロウズを聴こうって方にはお勧めしたくないアルバムかもしれない。

更に言うなら、某通販サイトのレビューは評価が高すぎるのだ。って言うか・・・ファンの書き込みが多く(当たり前だが)、知名度の低いバンドなのでアンチの書き込みが少なすぎるのだ・・・。これ、ピロウズの特徴である。バスターズ(ファン)はピロウズ信者なのだっ! そして私もバスターズなのだ。

冷静になって考えるなら、ピロウズらしいアルバムってことは・・・大衆受けし難いアルバムってことなのだ。特に今回の歌詞は・・・前3作のようにはいかないだろう。だからこそ、ファンの私は「エネルギヤ」を聴いて涙したのかもしれない・・・。

これからピロウズを聴こうって方は、「Fool on the planet」「Once upon a time in the pillows」「Rock stock & too smoking the pillows」の3ベスト・アルバムを聴いた後に各アルバムを聴いてもらいたい。

できれば・・・「Please Mr. Lostman」から以降を順に聴いていただきたい。これは「そうじゃないとピロウズの良さが分からない」とかそういうことではない。彼らの作品をより楽しむために・・・である。他の楽曲に、過去の作品が歌われているのである。

「勇敢なカメレオンが捨てた羅針盤を睨んでた」ってのは、ストレンジ・カメレオンが捨てた羅針盤であり、「どこにいてもミスキャスト、ひとり言が増えたロストマン」とは、Mr.ロストマンである。ファントム・ペインでは過去の自分たちを皮肉ったり・・・彼らが売れなかった過去と這いあがてきた名曲たちを知ってれば、山中さわお氏が歌詞の中で唄ってる(皮肉ってる)ことが理解しやすく、歌詞の意味が理解しやすいのだ。

・・・決して、ピロウズのアルバム売上を伸ばすための布教活動では・・・ない・・・ってことにしておいて下さい。申し訳ない・・・。

アルバム未収録楽曲「Good bye present」「BLOCKHEAD」「ハイキング」

ちなみに、今回のレビューは私が実際にCDを持っていて聴いたものだけをレビューしています。インディーズ時代や初期のアルバム未収録曲は・・・各自で詳しく調べて下さい。

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the pillows 18th アルバム トライアル 発売!

the pillowsの18枚目の新作「トライアル」を購入した。

ここ最近の彼らの作風に不満を感じていたファンには久々の良作ではないだろうかって感じの作品である。まあ、傑作ではなく・・・あくまで良作と言っておきたい、今のところ。

だって、今日、仕事帰りに購入して1回通して聴いた程度だもの。

でも、久しぶりにスキップすることなく最後まで聴いたアルバムである。

特に前半の5曲は圧巻である。

もちろん、先行シングル「コミック・ソニック」「エネルギヤ」が含まれているので当然なのだが、かなりバラエティ豊かな流れの前半5曲である。最近のピロウズとさわお氏のソロが合体して、昔のピロウズが顔を覘かせた・・・みたいな感じだ。

さっぱり何がいいたいのか理解不能だろう・・・。申し訳ない。

まだぐっと聴き込んでいないので、今後の投稿で別のことを言いだすかもしれないが、あえて書かせていただくなら・・・ピロウズがエイベックスに移籍してからの4作に共通する「フワフワ・スカスカ」した感覚が少なくなっているように思う。

キング・レコード後期のポップ・ロック・グランジ・オルタナまではいかないが、それでも、ある意味、初期の頃の作風が戻っているように感じる・・・と言っても、サウンド自体は現行のピロウズ・チックなのである。

つまり、何を言ってんだこんちくしょうって感じなのだ。上手く表現できないような第一印象だってことだ。新しいピロウズなのに、昔っぽくもあり、最近の雰囲気が払拭されたのだが、最近のサウンドなのだ。

私が前作「ホーン・アゲイン」を聴いて思ったのは・・・もうちょっとピロウズらしい捻くれた感覚と厚みが欲しいってことだったが、今作に対しては、そんな不満を感じなかった。多少「えっ?」て思うようなアレンジはあるものの、山中さわお氏のソロを聴いていたので「ああ、さわおソロ的」って思う程度である。

楽曲的には過去のシングル・カップリング曲の作風を思わせるものもあったりするし、先行シングルに引けをとらないアルバム曲ばかりだと思う。

ただ、やはりちょっと残念なのは・・・シングルも含め、最強のキラーチューンが見当たらないことだ。過去の名曲と比べると・・・「う~ん・・・」ってなるってことだろう。

まあ、まだしっかり聴き込みしてないので・・・あくまでファースト・インプレッションでの意見だと思って軽く聞き流していただきたい。

ただしっ! 結成20年以上で18枚目の作品にしてこのパワーと楽曲クオリティとエイジレスっぷりは・・・流石に天才集団ピロウズだと脱帽・・・いや、さらにファンになっちゃうってとこなのである。

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the pillows 34枚目のシングル エネルギヤ

Thepillows1 別に名曲ってわけでもなく、メロディが秀逸なわけでもない。ピロウズにしては、どちらかと言えば単調で捻りの無い楽曲・・・

でも、CDを再生してさわおさんの唄が始まった途端に、目頭が熱くなって、涙が溢れてきました・・・不覚にも。

これぞピロウズのラブソング。

もう、切なくなって堪らないって・・・そんな歌詞。

『キミは誰かのものになったけど、今も僕を動かすエネルギー 永久に・・・。キミには忘れたい過去だとしても、僕には宝物のエネルギー 永久に、永遠に・・・』

以前に彼らの楽曲「MY GIRL」を聴いて以来の、背筋がゾクってきた歌詞のエネルギーです。

「MY GIRL」では『どこかで誰かと笑っているのなら、それでかまわない・・・なんて思えない』って、妙にリアルな男の本音に涙してしまいました。

最近の邦楽の『造られた売れるフレーズ』とは違うリアルな響き。

来年発売されるニュー・アルバムが楽しみだ。

さわおさんの歌詞って、どうしてこんなにリアルに響くのだろう?

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退屈な男 山中さわお

Photo_02退屈な男・・・山中さわおのソロ第2作目である。

言わずと知れた、いや、知られていない可能性の方が格段に高いかもしれないが、the pillowsのフロント・マンであり、作詞・作曲のほとんどを担当するロケンローラーである。

見た目からはピンとこないかもしれないが? 40過ぎのおっさんを豪語するミュージシャンなのだ。

ソロ1作目、「DISCHARGE」が発売されたのが、2010年の6月、そして、「退屈な男」が2011年の10月。まるっと1年振りの発売だ・・・が、なのだが、その1年間の発売作品枚数が普通ではない。

the pillows バンド結成20年以上、アルバム16枚発売中。

山中さわお サイド・プロジェクト プレデターズ ミニアルバム2枚発売中。

それを踏まえて・・・

2010年6月、初ソロ・アルバム「DISCHARGE」

2010年8月 プレデターズ3rdミニアルバム発売

2010年12月 the pillowsシングル「ムーブメント」

2011年1月 the pillowsアルバム「ホーン・アゲイン」

2011年6月 the pillowsシングル「コミック・ソニック」

2011年10月 ソロ第2弾アルバム「退屈な男」

この1年間で40曲以上の楽曲を発表しているのである。

※さらにライブ会場限定シングルやタワレコ限定シングルなどのイレギュラーも有ったりする・・・。

そして12月には the pillowsの新作シングル、

来年1月には the pillowsのニューアルバムが発売である。

「退屈な男」どころか、働き者の40過ぎたおっさんロッカーである。

ミスチルや他の同期バンドと比べても多作過ぎてファン泣かせ・・・良い意味で。

で、肝心の内容についてだが・・・

初ソロ作「DISCHARGE」が全曲英語詞で落ち着いたバラード主体の地味な作品だったのに対し、今回の「退屈な男」は比較的、さわおロックしてる印象だ。

the pillowsの「ホーン・アゲイン」がデビューしたばかりのフレッシュ・バンド的なサウンドだったのに対し、ソロ2作は大人の音楽って感じだろう。

「退屈な男」の前半はthe pillows(キング・レコード時代)にも通じるロックな楽曲、後半はソロ1作目に通じる落ち着いた楽曲と、前半と後半ではっきりと色が違っている。

やはり、さわお的ロックはプレデターズとは違う印象である。

ここ近年のthe pillowsが落ち着いた作品が多かっただけに、次作への期待大。視聴が始まったニュー・シングル「エネルギヤ」もギター爆音系のラブ・ソングでした。久しぶりって感じか?

永遠のブレイク寸前ロッカー、山中さわお・・・。

20年以上、名曲は生んでもヒット曲は生まない山中さわお・・・。

そのくせ、20年以上も奇跡的に第1線で活動し、多くのアーティスト&漫画にも影響を与えまくってる山中さわお・・・(音楽漫画で彼らを知った若いリスナーが多い)

※漫画に登場する彼らの楽曲(もちろん音無し)でthe pillowsを知ったリスナーのほとんどが「こんな良いバンドがいたの知らなかった」と驚くくらい一般の知名度はまだまだ低いようである。20年もやってるのにね・・・。

興味がある方は是非っ!

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ザ・ピロウズ 通算33作目のNEW SINGLES

20110608_comicsonic250x250the pillows 通算33作目のシングル「COMIC SONIC」を購入した。初回限定DVD付1500円である。

通算33作目である。デビューから20年が経過したバンドなら当然といえば当然の枚数だろうか?

だが、彼らはミスチルとは明らかに違うのだ。ミリオン・ヒットも無いし、シングルが発売されたからって大々的な告知も無い。ちなみにピロウズとミスチルは同期デビューのバンドである。

しかし・・・これはあくまで、わたし個人の感想と意見だが、同じくらいの年月ふたつのバンドを聴いてきて、ミスチルに対しては興味が薄くなっていっても、ピロウズに対しては逆に興味が強くなり続けている。彼らの楽曲を本気で聴き出して15年近く過ぎた今でも・・・である。

さて、肝心の今作のサウンドだが、「ホーン・アゲイン」の流れを汲む瑞々しいフレッシュなサウンドを意識しつつ、従来のピロウズが顔を覗かせている・・・と言った感じだろうか?

カップリングの曲に関しては、久しぶりの「駄作」と感じる引っ掛かりどころの無い曲である。おっと、誤解のないように言うと、シングルとして出すには・・・っていう意味だ。

でも、なんだろう? このワクワクする感じ。彼らが新曲を出すたびにワクワクしてしまう。今度はどんなアプローチで来るのか? って・・・。

ピロウズはデビューしてから今まで、何度となくそのスタイルを変化させてきたバンドだ。スタイルを変化させつつ、あくまでピロウズとしての音楽に一貫性があり、キッチリとポップでロックを聴かせている。この長い活動期間中には、フロントマンの山中さわお氏を悪く言うコメントなんかも見たことがある。それは音楽性ではなく、彼の周囲に対する態度に対してである。※業界関係者ではなく、一般人のコメントで悪く言われるように思う。例えば、自分の好きなバンドをけなされた・・・とか、そう言うレベルでだ。

そう、彼らの音楽が否定的に言われているコメントをあまり見たことが無いのだ。

理由のひとつに・・・否定されるほど売れていないってのがあるだろう。※ファンのみなさま、申し訳ない。わたしもファンなので許してください。

ミスチルの曲を聴くと「ああ、懐かしい」って感じても、ピロウズの曲を聴いて「ああ、懐かしい」なんて感じない。だが、古いとも感じないし、逆に新しいとも感じない。感じるのは・・・あ、ピロウズの曲だって、それだけだ。

1996年の起死回生のシングル「ストレンジ・カメレオン」以降、彼らの音楽に間違いはないのである。山中さわお氏の態度を嫌う一部のオーディエンスは、きっと飼いならされて牙を抜かれたテレビ向けの優等生ロック歌手しか知らないのだろう・・・。

かつてカート・コバーンは※一夜にしてスターダムを駆け上った伝説のバンド「ニルヴァーナ」のフロントマンだ※メディアに対して公然とメジャー音楽に対する批判を語った。「俺はガンズとU2が嫌いだ」って。「メディアに媚びを売る姿に虫唾が走る」そうだ。

テレビ番組で口パク演奏※ヴォーカル以外が全て※をやらされた時、彼はわざとスロー再生のような声で唄い、しかもマイクに対してフェ○チオのパフォーマンスをやってみせた。メジャーの偽物音楽に対する抵抗である。俺たちは演奏してないぜ、騙されるなよって公然とタブーをやってのけたのだ。

例えば、激しいダンスと唄を両立させるために、口パクを利用する歌姫・・・両立できないなら出来るだけのパフォーマンスにしろよっ! って、そんなとこだ。

ロック・ミュージシャンってのは、飼いならされたヤツばかりじゃないのだ。だからイマイチ売れないのかもしれないけど、売れる為に時代に媚びを売って痛い目に遭うってのは、ピロウズはデビュー当時に嫌ってほど味わって、引退まで考えた起死回生の「ストレンジ・カメレオン」※何をやっても売れないんだから、自分たちが演りたい音楽を出して(もちろん事務所の反対を押し切って)それで足を洗いますって※で音楽業界に踏みとどまって、それ以降はどんなに時代が変化しても自分たちの音楽を貫いている・・・。そんなバンドって、数少ないよね。

・・・なんて、いかにも不良ちっくなヤサグレ音楽みたいな言い方になってるけど、彼らのサウンドって普通に甘ったるいポップ・サウンドで、しかも最近は「先日デビューしました」系のフレッシュ・サウンド(これについては実際に聴いてください。意味がわかると思うから)を鳴らしてて、そのギャップがよかったりもする。

まあ、中期のようなグランジ系サウンドはすっかり無くなってるけど、相変わらずのピロウズ・サウンドで、よかったよかったって・・・そんな33枚目でした。

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HORN AGAIN ツノよ再び

008pillows

ザ・ピロウズの新作「HORA AGAIN」を聴いた。

10年以上前から聴き続け、今も新作を発売日(前日)に買いに行きたくなる数少ないバンドのひとつである。ちなみに結成20年以上のベテラン・バンドである。どれくらいベテランかと言うと、ミスチルと同期デビューと言えば分りやすいだろうか。

さて、早速聴いた感想だが、その前に・・・

先行シングル「Movement」を、デビュー当時を思わせるフレッシュなサウンドと例えるレビューが多かったが、今回のアルバムはまさに新人バンドのようなサウンドである。

デビュー当時のような・・・とは言わない。いや、言いたくない。

だって彼らはデビューからの数年間、まったく売れないどん底バンドだったんだもの・・・。

※その頃の事は彼らの歌詞に度々登場している。

私は彼らの初期のアルバム「クール・スパイス」や「リビング・フィールド」なんかも持っているが、今回のアルバムは初期のサウンドとは明らかに違うのだ。確かにフレッシュな感じに溢れているが、クオリティは現在深化系のピロウズ・サウンドである。唄は相変わらずのさわお節だし、ギターのフィード・バックなんかも散りばめられている・・・。メロディも秀逸でスキップ無しで10曲一気に聴ける。

だが、今までのピロウズとは確実に何かが違うのだ。

まだ聴き込んでいないのでハッキリ言えないが、それは歌詞の変化ではないか? まあ、実際には難解でヒネクレタさわお歌詞全開なのだが、今までの彼らの楽曲とは違い、ストレートに耳に入ってくるように感じたのだ。メロディの乗せ方やイントネーション、韻の踏み方、そして英語フレーズのみのサビ・・・、そこが今までと違うように思う。

まあ、まだ発売されたばかりの新作である。

じっくり聴き込んで再度レビューをしたいと思う。

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