« 彼岸島 | トップページ | 彼岸島レビュー 第2回 »

彼岸島レビュー 第1回

511u2bk5wfl__sl500_aa300_さて、ここからの内容は全てネタバレです
漫画未読の方、ドラマを楽しみにしている方は読まないでいただきたい。

彼岸島というタイトルを見た時、わたしが最初に思い浮かべたのは、金田一耕介シリーズの獄門島であった。
タイトルだけ、内容も詳細も一切知らない時の最初の印象である。

おどろおどろしくて本格的なホラー作品かな? と思いウィキペディアで調べてみると、あら意外……そこに書かれていたのはシュール・ギャグ・ホラーだってさ。

ううむ、確かに。

しかし一通り全33巻を読み終えた感想は……意外に面白ってことだ。

彼岸島 第1巻のあらすじとレビュー

物語は、丸太を担いだ丸メガネ男の登場と共にスタートする。
古い民家に逃げ込んだサラリーマン風の男性を「丸太を担いだ丸メガネ男」が木の陰から見ているのだ。

サラリーマンは何かから逃げてきたようで、ひどく怯えている。
真っ暗な室内で鎌を持って怯えている。

そこに突然、江戸時代の農民風の「何者か」が襲ってきて、「ハーハー」言っているのだ。
サラリーマンの頭を片手で床に押さえつけ「ハーハー」言ってる農民には牙が生えている
こりゃあサラリーマン殺されちゃうな。

と思った次の瞬間、丸メガネ男が農民の頭を丸太で叩き潰すのである。

「もう大丈夫ですよ」と丸メガネ。
どうやら丸メガネは善いヤツだったようだ。

しかし、サラリーマンは自分が持っていた鎌を自分の腹に刺してしまっていた。アクシデント!

で、サラリーマンが言うわけさ。

俺は死ぬみたいだ。
でもどういうわけか、あんたの血の匂いがとても美味しそうなんだ。

Higannjima01丸メガネも言うわけさ。
あなたは感染した。あなたは死んだあと、奴らの仲間として復活します。

「それじゃまるで、吸血鬼じゃないか」

そう、この彼岸島は吸血鬼のお話だったのだ。

と、まぁ~ホラーな始まり方でワクワクしてたら、場面は突然、日常の八百屋の店先に移動する。

若い女の子、ユキちゃんと八百屋のオバサン「明君の母親」の会話だ。

先を読まなくたって関係性はすぐに理解できる。
二人の会話で全て説明されている。

ユキちゃんは大学に合格して、明君は東京の三流大学に合格してて、ユキちゃんは明君を訪ねてきてて、明君は2階の部屋でテレビでも見てるんでしょって母親が答えている。

明君はテレビのニュースを見てて、そこでは最近多発している「失踪事件」のことをやっているのだ。彼のお兄さんも2年くらい前に恋人の両親に結婚の挨拶をしに出かけたまま行方不明になっている。

あの丸太を抱えた丸メガネ男である。
丸メガネが恋人と出かけるシーンがしっかりと描かれている。
冒頭の丸メガネは「明君の兄」である。
ってことは、丸メガネがいるのが彼岸島ってことか?

と、想像してたら、当の明君はユキちゃんがソファーに座ってオナニーする場面を妄想し始めて「ハァハァ」言っている。
どうやら明君には妄想癖があるようだ。

で、明君はユキちゃんと一緒にケンちゃんの車に乗って加藤の家に行くわけだ。

ユキちゃんとケンちゃんは付き合っていて、明君は「どうしてお兄ちゃんじゃなくて明が残ってるのよ」なんて影で母親に泣かれるデキソコナイ……いや、明君がデキソコナイではなく、お兄ちゃんが立派な人物だったようだが、そんな回想シーンを交えつつ、謎の女性登場の1コマを挟みつつ、卒業記念パーティー会場である加藤の家に到着。

とまあ、伏線だらけの数ページだが、この物語の人物関係がほとんど解るように物語が進んでいくのである。

いやまあ、何と言うか、本当に解りやすい漫画である。

と、ここまで読んで感じたのは、絵が永井豪先生っぽいってことだ。
デビルマンである。
とても平成の漫画とは思えない、昭和臭たっぷりの絵柄である。

そして卒業パーティー後にはすかさず謎の女も登場する。

夜中に明君の家の前でキャバクラのお姉ちゃんみたいな恰好で酔っぱらって「ハァハァ」言いながら倒れているのだ。
いや、酔っぱらっているのではなく、首筋に吸血鬼に血を吸われたような跡が付いている。

そして、やたらエロくセクシーに明君に迫ってくるのだが……どうにも永井豪先生風の作画なのでエロく見えないのが残念でならない。

で、明君はその謎の美女のエロセクシーに夢中になっちゃって、卒業パーティーに集まっていた幼馴染集団に心配かけちゃってるわけである。

首筋の歯型から「吸血鬼か?」ってケンちゃんたちは思ってるわけさ。

そんな時、幼馴染の加藤が偶然、喫茶店で謎の美女を発見して、後をつけると、美女のボディーガード風な男に捕まって殺されそうになっちゃうんだ。その男、ニヤリって笑う口の中に吸血鬼みたいな牙が生えてるし……。まあ、その場は何とか助かるんだけどね。

明君はそんなことは知らずに謎の美女とラブホに入ってイチャイチャしてるわけさ。※残念ながらセクロスには至ってませんという不思議な関係。
そのラブホで謎の美女は「お兄さんに会えるかも?」と丸メガネの運転免許証を明君に見せるわけさ。

でも、明君には何故か不思議な能力があって、彼女が嘘をついているって見抜いてしまう。謎の美女は嘘をつくときに上唇をペロッと舐めるらしい。
そして、謎の美女は提案するのさ。

「お兄さんを探しに、わたしの村に来てみない?」

そんなこんなしてるとケンちゃんが「その女は何か企んでるぞ」って言いだして、明君と幼馴染男子みんなは、謎の美女が泊まっているホテルに向かうんだけど、その途中で偶然、ユキちゃんが合流するわけさ。

で、ホテルにつくと、偶然、幼馴染の西山がオペラグラスを持ってて、何故かホテルの見取り図が全部解っちゃって、侵入計画をアッサリと敢行しちゃうんだな、これが。

侵入計画ってのは、美女のいるホテルの隣のビルから、偶然、美女の部屋のベランダに飛び移れそうで、みんなでベランダに行って、部屋の中を確認するわけさ。

そしたら……男が美女の首筋に噛みついてる

で、当然、ベランダに居るのがバレて、そしたら男がガラスを突き破って襲ってくるんだ!
そこをケンちゃんが持って来たバッドで頭ぶん殴って、逃げ出すんだね。

でも、結局、明君とユキちゃんが追い詰められ……男は吠える犬に噛みついて引きちぎって凄さをアピールしてくれたりするのさ。俺って人間じゃねぇ~ぜオーラ出しまくりってわけさ。

Higanjima02んで、明君をフェンスに押し付けて、「お前、見ただろ。見たやつは喰う」って脅しかけてくるんだね。

とまあ、ここで第1巻が終了。

シュール・ギャグ・ホラーと解説されてた割には、案外ホラーな作品ですねぇ。

絵が永井豪先生風で迫力あるし(上手くはないですよ)、やたら偶然が多い以外は普通に読んでて面白いし、展開が早くてテンポもいいし、昭和チックな演出に好感が持てちゃうよ、うん。

って言うか?
冒頭で丸メガネは「彼らは血を吸うだけだ」とサラリーマンに言ってたのに、最後は「喰う!」って言って終わるのは疑問だが、とりあえずこれは漫画なので、今回はツッコミは無しにしとこうと思う。

今回は第1回ってことで、1巻をまるっと紹介でした。

|

« 彼岸島 | トップページ | 彼岸島レビュー 第2回 »

アニメ・コミック」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/199372/53817520

この記事へのトラックバック一覧です: 彼岸島レビュー 第1回:

« 彼岸島 | トップページ | 彼岸島レビュー 第2回 »