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彼岸島

511u2bk5wfl__sl500_aa300_「彼岸島」である。
実は、わたしはこの漫画に興味があったわけではない。
って言うか、その逆で読む気さえしていなかった漫画である。

そんなわたしが、この「彼岸島」を(現在時点で)13巻まで読んだ。
読んでみての率直な感想は、意外と面白い。

彼岸島は全33巻が発売されている漫画である。
まだ完結していない。
「彼岸島~最後の47日間~」とタイトルを改め続行中だ。
20世紀少年が21世紀少年になって続いたようなものか?

この漫画を読んだきっかけは甥っ子に勧められたからである。
「面白いよ」と言っていたので読んでみた。

ココから先は物語のネタバレがあるので注意していただきたい。
テレビドラマも始まったようなので、漫画を未読の方は先は読まない方が良いだろう。

この漫画がどんな物語かというと、行方不明になった兄を探しに「彼岸島」に行ってみたら、そこは吸血鬼が占拠する脱出不能の恐怖の孤島だった……という感じだ。

「へぇ? ホラー漫画なのか?」って思ったら、あらビックリ!
ツッコミどころ満載の何とも形容が難しいジャンルの漫画である。
まあ、そこらへんはウィキペディアやニコニコ辞典などで詳しく解説されている。

わたしが読む気すら無かったのはそのためだ。
シュール・ギャグ・ホラーみたいな紹介であった。

実際に読んでみたら、まぁ~確かにツッコミどころは満載だけど「ギャグ」までは行ってないんじゃない? って感想である。

「呪怨」の清水監督が言っていた「ホラー映画っていうのは怖くすればするほどギャグになる」的なニュアンスのコメントを思い出した。
恐怖と笑いは紙一重で、映画「呪怨」を撮影してる際に、恐怖演出のありえねぇ~感に笑いがこみあげてきたってそんな感じの話である。

まあ、それは置いといて。

確かにツッコミどころ満載なのだが、わたしが普通にこの「彼岸島」を読めたのは昭和育ちだからかもしれない。
昭和の漫画やドラマってのは平成の(最近)ものと違い、明らかにフィクションな作品が多いって思うのだ。

昭和の刑事ドラマでは、犯人が逃走すれば都合よくそこにタクシーがやって来たり、エンジンのかかったバイクや自動車が近くにあったり、工事現場には必ず鉄パイプが落ちてるし、ピンチになると必ず仲間が助けにきてくれる。

昭和の漫画はさらにご都合主義な展開である。
「魁男塾」なんて、ありもしない事実をまるで真実のようにでっち上げてたし、「キャプテン翼」では小学生や中学生がゴールポストの上までジャンプしたりするのである。
少年漫画に変なリアリティは必要なかったのだ。
剣崎順が必殺のギャラクティカ・マグナムを発電所であみ出したなら、同時にギャラクティカ・ファントムだってあみ出しているのである。
本人がそう言ってるからそうなのである。それが昭和漫画のルールなのだ。

それでも人気漫画だったのである。

彼岸島の至る所に「丸太」があっても「日本刀」があっても、初期設定がことごとく無視されたりしても、島の尺度が物理的法則を無視しても、何十年も昔の戦時中の日本兵が吸血鬼のまま生存してても、意味不明な「はぁはぁ」が随所に登場していても、主人公が8ヶ月の修行で無双になっても……面白けりゃいいじゃんなのである。

ただし、この漫画を「ホラー漫画」だと思って読むとショックを通り越して笑いが込み上げるかもしれないので注意していただきたい。

そして思うのだが、この漫画を原作にしたドラマがどうなるのか?
以前に制作された映画は……なんともはやって作品だったそうだ。
今回のドラマはどうだろう?
※実はわたしの住んでいる地方都市ではまだ放送されていない。11月4日から始まるらしい。
見せ方にによっては「恐怖作品」になるかもしれない。
丸太や日本刀や江戸時代的農民吸血鬼や忍者的人間やシュールすぎる邪鬼ビジュアルなどなど、実際の映像(しかもテレビドラマの予算で)にすると怖そうな気がする。

ただ、吸血鬼の親玉が栗原類ってのは……微妙な気がする。

おっといかん、漫画の詳細紹介を忘れるところだった。

わたしがこの彼岸島を面白いと思ったのは(ツッコミどころは忘れて)吸血鬼の設定である。
現在の吸血鬼は「伝染病」で血液感染する。
つまり、吸血鬼は病気なのだ。
病気が進行すると「吸血鬼」ではなく「邪鬼」と呼ばれる理性のない化け物や「亡者」と呼ばれる不気味な化け物に変化してしまう。

その病気の進行を止める治療薬が「人間の血」なのである。

本来の吸血鬼は「血族遺伝的な病気」であった。
吸血鬼は吸血鬼の一族にしか発症せず、発祥した時点の年齢で成長が止まる。

さらに人間は吸血鬼に血を吸われても「吸血鬼にはならず」、逆に吸血される人間には麻酔作用快感が伴い、昔の彼岸島では「吸血鬼と人間は共存していた」という。
人間は吸血時に得られる快楽のため、進んで血を与えていたという。
戦時中の話である。
その吸血鬼の噂を聞きつけた日本軍が島にやってきて人体実験を行った結果、吸血鬼は血液感染する「伝染病」へと変化してしまった……というのだ。

もちろん日本軍は万が一の事態に備え「治療薬」も作っていた。
吸血鬼を「本来の状態」に戻す薬である。
本来の状態とは、血液感染しない一族遺伝の病気に戻すってことだ。
それを手に入れるため、主人公たちは旧日本軍の施設へ潜入……というのが今現在わたしが読んでいるところである。

まあ、ツッコミどころ満載で初期設定や伏線無視の漫画なので、治療薬も怪しいものだが……。

ということで、興味のある方は是非、読んでみていただきたいと思う。

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