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特集 ミッシェル・ガン・エレファント 第9回

Cocp50617「ロデオ・タンデム・ビート・スペクター」
2001年発売の6thアルバムだ。

ミッシェルの最高傑作は4thの「ギヤ・ブルーズ」だと思うが、一番好きな作品は、この「ロデオ・タンデム・ビート・スペクター」である。

前作「カサノバ・スネイク」からパンク風味を薄くしたようなミッシェル流ロックンロール作品ではないだろうか。
ミッシェルの作品の中で最もJ-POP寄りと言えるかもしれない。
そのため、初期ミッシェルが好きな人にはウケない作品かもしれない。

J-POP寄りって言うと、何となく軟弱ロックなイメージを浮かべる方がいるかもしれないが、あくまでミッシェルの作品としてはの話である。

相変わらずチバさんは巻き舌で吠えまくっているし、アベさんは高速ギター・カッティングを弾きまくっている
POPなのは楽曲が洗練されたせいかもしれない。
初期ミッシェルの頃のように、単語を並べてる歌詞から意味がありそうな歌詞へと洗練されている。メロディが生まれている。疾走感も健在だ。

ただし、歌詞の意味は理解不能である。
フレーズ、というか、言葉の使い方の違いではないだろうか。

あれがまたやってきてるよ知ってる。
今夜の月は少し欠けてたんだ。
あの犬をとりに行くってきめたよ。

初期の頃はこんな歌詞の繰り返しだったりしたのが、
今作では……

ロデオ・タンデム・ビート・スペクターが俺の背骨をつらぬくだろう。
ロデオ・タンデム・ビート・スペクターがお前の頭かち割るだろう。

と、まあ、言葉の数自体が変わってたりする。

だからどうした? って聞かれても答えられないのでツッコミはしないで頂きたい。
実際に初期とこのアルバムを聴き比べて感じていただきたい。

ミッシェルが解散して10年経った今、時系列に彼らの作品を聴くと、今作のオープニング曲は明らかに音楽性の変化を物語っているように思う。

疾走するロック・チューンの上をメロディを無視した語り歌唱で突き進むチバさん。
ROSSOThe Birthdayを聴いた今では「ああ、なるほど」って曲だが、当時は衝撃的なオープニングだった「シトロエンの孤独」である。
「荒馬二人乗り、ビートの亡霊」と直訳したアルバム・タイトルが歌詞に登場するのは、実は最近になって知ったというか、気が付かされた。

チバさんファンであるやみずさんのブログ「旅TMGE」の全曲解説を読んでのことである。
http://blog.livedoor.jp/yamizu77/

なぜ気が付かなかったのか?
それは、わたしが歌詞を見ないから……というのと、シングル「暴かれた世界」で思いっきりロデオ・タンデム・ビート・スペクターが~って唄ってるのと、インスト曲の「ビート・スペクター・ブキャナン」と「ビート・スペクター・ガルシア」って解りやすいタイトル・コールがあったから。

ちなみに「暴かれた世界」のカップリング「セプテンバー・バイク・チルドレン」はアルバム未収録のインスト曲である。
そして同じくシングル曲「ベイビー・スターダスト」のカップリング「ベガス・ヒップ・グライダー」と「武蔵野エレジー」もアルバム未収録である。

さらにこの年にはMICK GREEN with TMGE名義で「クワッカー」というシングルも発売されている。全曲インストの3曲入りのシングルである。
インディーズのデビュー・ミニ・アルバムに収録された「WONDER STYLE」がステレオ・ヴァージョンで再録音されている。
まあ、この作品はミック・グリーンってギタリストとチバさん以外のメンバーがセッションした作品だね。

そして、この作品を最後に、ミッシェルはレコード会社を移籍することになる。

チバさんはミッシェルの活動休止(?)に合わせ、元ブランキー・ジェット・シティのベーシスト照井さんROSSOを結成。

実は、わたしがミッシェルを聴いてたのは、あくまでアベさんのギターが好きだったからなんて理由でROSSOは聴かず嫌いをしていた。
改めてROSSOを本気で聴きだしたのは、ここ2、3年の話であるというファンの風上にも置けないヤツなのである。

残念なのは……当時のわたしのミッシェル熱は、この時期に完全に冷めてしまって、その後10年近く放置されてしまうってことである。

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