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特集 ミッシェル・ガン・エレファント 第10回

Upch1220「SABRINA HEAVEN」
2003年発売の7thアルバムであり、ラスト・アルバムである。

いや、実際にはこの後にもう一枚作品が出てるが、そちらはミニ・アルバムという扱いになっているので、便宜上、ラスト・アルバムという表現を使用した。

実は、この作品はリアルタイムでは聴いていない。
リアル・タイムで聴いていない分、わたしの中では好評価な作品である。

リアル・タイムで聴いていたら嫌いな作品になっていたかもしれいってくらい、今までのミッシェルとは作風が違っている……ように思う。

Upch1256この赤ジャケットの作品は「SABRINA HEAVEN」の3ヶ月後に発売されたミニ・アルバム「SABRINA NO HEAVEN」である。6曲入りだ。

こちらは更に今までのミッシェルとは違う作風になっている。

タイトルから解るように、「SABRINA」の2作は姉妹盤のような感じだ。チバさんはこの「NO HEAVEN」をミニ・アルバムだとは思っていないとも言っている。
ただ曲が少ないだけだって……。
2枚組にしなかったのは、2枚組だと全部聴いてもらえないというのが理由らしい。

今までのミッシェルとは違う……というのは、ミッシェルはこの後、解散してしまい、チバさんは元ブランキーの照井さんROSSOを本格始動させる。
ROSSOを休止後は、ミッシェルのクハラさんとThe Birthdayを始動する。

ROSSOとThe Birthdayを聴いた後に聴くと、「SABRINA」はミッシェルの作品というより、後のチバさんの作品の色を強く感じる。

今までのミッシェルの作品のように「理由なく生き急ぐような緊迫した疾走感」は影を潜め、「大人の色気を持った不良ロッカーのメッセージ」を強く感じるのだ。
ピエロは首吊って、それでも笑ってたんだなんて強烈なメッセージ、ピエロは自殺した後でも笑ってなきゃならないっていう仮面を外せない現代社会への風刺。

今までのミッシェルからは感じられない痛烈なメッセージである。

何を言ってるんだ? と思うかもしれないが、わたしも何を言っているのか分からない。
ミッシェルとしてやれることを全部やりつくした結果がこれだったのだろうか?
もちろん、肯定的な意味である。

わたし個人の感想だが、この「SABRINA」の2作とこの後に発売されるシングル「Girl Friend」「エレクトリック・サーカス」は全てセットで成立していると思う。

今は昔と違い、音楽を聴く時に、CD単位で聴くということが少なくなった。
わたし自身、音楽は全てiPodクラシック160Gにブチ込んでいる。それだけじゃ足りないので、iPodは120Gのものも同時に使っている。

なので、この「SABRINA」は独自のプレイリストで聴いているのだ。

ブラック・ラブ・ホール
太陽をつかんでしまった
バレンタイン
ヴェルヴェット
メタリック
ブラッディー・パンキー・ビキニ
マリアと犬の夜
マリオン
サンダーバード・ヒルズ
ガール・フレンド
チェルシー
ミッドナイト・クラクション・ベイビー
デッドマンズ・ギャラクシー・デイズ

水色の水
PINK
デビル・スキン・ディーバ
エレクトリック・サーカス


全17曲である。

NIGHT IS OVER」と「夜が終わる」はどちらも同じメロディでアレンジ違いのインスト曲であり、シングル「ガール・フレンド」の原曲という位置づけのため、バッサリと削除している。
「バレンタイン」と「デビル・スキン・ディーバ」はシングル「太陽をつかんでしまった」と「エレクトリック・サーカス」のカップリングなので本来は外すのがセオリーだが、どちらもカッコよすぎる曲のためプレイリストに入れている。

この流れで聴くのは、やはりラスト・シングルエレクトリック・サーカス」の歌詞、俺たちに明日がないってこと、はじめからそんなのわかってたよという痛烈なメッセージが胸に突き刺さったからである。
もう、俺たちにこの先は何もないよって、ミッシェルがファンに突き付けた終りである。
涙がちょちょぎれそうになる。
でも、最後にこの曲があったから、わたしのiPodプレイリストのミッシェル・ガン・エレファントには続きがなくても納得できているのである。

初めてミッシェル・ガン・エレファントを聴いて16年経った今、改めて振り返ってみると、アベさんの強烈なギター・カッティングから引き込まれ、チバさんの巻き舌ガナリ歌唱の虜になっている自分がいる。

20年も前の日本にこんなバンドがいて、解散して10年経った今、アイドル全盛期のこの時代でも作品が発売されるなんて、やはりミッシェル・ガン・エレファントは最高のロック・バンドだったのだろうと、ファンとしては嬉しくなる。

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