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音量均一化~とってもマニアック編

今回はかなりマニアックな内容である。
音楽の音量均一化のお話である。
興味の無い人からすりゃぁ、「何だそれ?」だろう・・・。
それが(マニアックな)趣味というものなので、ご了承いただきたい。

最近はCDが売れない時代だと言われ、2chのまとめブログなんかでも取り上げられているが・・・
※ちなみに最近はビジネスマンも2chまとめを見るようだ。新聞より的を得た内容(意見)も多いので「全てを鵜呑みにしては困るが、チェックしても損は無い」らしい。と、弱小中小会社の社長が言っていた。
CDを買うのはアイドルヲタクかアニソン好きか・・・なんてそんな感じに思われがちだが、私の場合は根っからの音楽好きである。しかも7割は洋楽である。

音楽の音量均一化を始めたのは、実は歴史が長く、カセットテープ時代である。高校生の頃の話しだ。当時はPCなんて無かったから、ステレオコンポを2台使って端子を繋いで・・・なんてやり方だった。
私の音量均一化方法がアナログチックに感じる部分があるのはそのためだ。
基本的に、高校生の頃にコンポをオーディオ端子でつないで録音レベルを調整するやり方の発展系なのだ。
ちなみに、昔バンドを組んでオリジナル曲を作っていた頃は、MTRとコンポとMDを繋いで疑似多重トラック録音(ビートルズに影響をうけて)なんてのもやっていたものだ・・・。

さて、本題に入ろう。
音楽の音量均一化方法には、大きく分けて2種類が存在する。

1、好きなアーティストの楽曲を全て同じ音量に近づける。
2、ライブラリ全ての曲の音量を近づける。


私の場合は1である。
2をやるには、あまりにも聴く音楽の数が多すぎるのである。なので、2についてはサラッと流す程度の紹介にさせていただくのでご了承を・・・。

1の方法から紹介しよう。
、均一化したいアーチストのCDをWAVE形式でiTunesに取り込む
、取り込んだデータは全て外付HDDにバックアップを残す。
、各アルバム内のROCKな楽曲1曲だけ集めてプレイリストを作る。

先ずは、音量にどれくらい差があるのか(ありそうなのか)を確認するところから始まりだ。これは、高校生の頃のアナログチックな方法論だ。
耳で聴いた時にどれくらいの差があるのかを確認するのだ。

●確認方法
先ずはプレイリストに入れた曲を聴きながら、同じくらいの音量のものに分けていく。私の場合は音の大きいものは上、小さいものは下と並べ変える。
最初は「大きいか小さいか」程度の分け方だ。
次に、音の大きいものの中で「大きいか小さいか」を細かく分ける。
小さい方も同様に細かく分ける。
これによって、各アルバムの録音レベルの差を明確にするのだ。

音量の調整にはサウンドエンジンフリーhttp://soundengine.jp/software/を使用するのだが、実は使い慣れてくると(均一化をやりなれてくると)音の差を聴いたらどれくらいの調整が必要か「何となく分かる」ようになってくるので不思議だ・・・。

さて、サウンドエンジンフリーを使ってみよう。
ソフトを立ち上げて、楽曲データを読み込ませるのだが・・・
わたしの場合のやり方は以下の通りである。

、iTunesのMusicフォルダから3でプレイリストに入れた楽曲のデータを全てデスクトップの任意のフォルダにコピーする。
、サウンドエンジンフリーでコピーした方の各楽曲データを再生しながら、解析(タブを切り替える)で平均音量のdb値をメモっていく。私は実際に紙にメモしていく。
、とりあえず、最も音量の大きいもの、中間くらいのもの、最も音量の小さいものの3曲のdb値を揃えてみる。揃え方としては、最も音量の大きい曲のdb値と他の2曲のdb値の差を計算して、サウンドエンジンの「音量」→「ボリューム」でdb値を調整するのだ。※この解説はあとで詳しく書くことにしよう。
、iTunes以外の無料の再生ソフト(再生できれば良い程度の簡単なもの)で再生する。これは確認のためだけである。

これで音量が揃えば良し、だが・・・そうは簡単ではない。
大概の場合、これでは納得いくレベルで音量は揃わない。その時は、納得いくまで上記の4~7を繰り返すのである。4が面倒な場合はサウンドエンジンで調整したデータを別名保存すれば良いだろう。
げげげ・・・こりゃぁ~やってられないよ・・・と思うだろうが、私はこれが趣味であり、先ほども書いたが、慣れると意外と簡単に調整ができるようになるのだ。

そして、この後は・・・そう。みなさん嫌な予感がするだろうが・・・これを全ての楽曲で行うのである。最初にプレイリストを細かく分けたのも、大・中・小の楽曲のレベルを最初に揃えたのもそのためだ。「大のグループ」「中のグループ」「小のグループ」で音量を揃え、その後、全楽曲で統一して音量を調整する。
そして、これが大事なのだが、その調整したdb値を必ずメモっておくことだ。

1~7までの手順は「平均音量のdb値を調べる」ための作業である。
私の場合、好きなアーティストに至っては、このdb値を調べるために3~4日くらいかかる場合がある・・・が、その解説は後ほどにして、平均音量「db値」についての解説である。

サウンドエンジンの「解析」タブを押すと、普段は見慣れないdb値なるものが表示されているが、まあ、要するにこれが音量なのである。よく都会の騒音が●●デシベル・・・なんて言われる音量の単位である(が、私は学者先生専門家ではないのでよく知らない)。
ここに表示されるのは「マイナス」が頭についているのに注意していただきたい。
つまり「-14db」より「-10db」の方が音量が大きいってことだ。慣れないうちは???となるかもしれない。

サウンドエンジンの解析では「最大音量」「オートマキシマイズ平均音量」なんかも表示されるが、今回使用するのは平均音量の数値である。数値右の(カッコ)には左右の平均音量も表示されるが、それも気にしなくて良い。

この解析タブを開いた状態で、読みこんだ楽曲の「音量→ボリューム」を調整する。
例えば-14の楽曲を-10に合わせるなら、ボリュームを+4してやれば良いのだ(単位は全てdbでよろしく)。やってみたら・・・「あっ!変わった」ってのが目で見える。サウンドエンジンの凄いところだと感心してしまう。
ここで注意していただきたいのは、db値はあくまで目安で、実際には耳で聴いて均一な音にするということだ。

db値は楽曲によって大きく異なるからだ。バラードのdb値とロックのdb値は、同じ音量の楽曲でも大きく差が開くのだ。プレイリストにROCKな楽曲だけを集めたのはそれが理由だ。

今までの解説で「ああ、そういうことか」と納得していただけた方は、多分、これ以上の解説は不要だろう・・・と、言うか、これで理解していただけなかった場合は・・・今の私の説明力では解説するのが難しいってことになる・・・。申し訳ない。

で、ここからはベストアルバムを利用して音量均一化である。
ピンッ! と来た人も多いだろう。
音量を均一にするには、各楽曲のdb値をどれくらい上げれば良いのか調べればいいのだ。ベストアルバムには、その答えが最初から入っているのである。
ベストアルバムの曲のdb値と、オリジナルアルバムの同曲のdb値の差を調べれば、どれくらい音量を上げれば良いのか、一目瞭然なのである。
※ただし・・・ベストアルバム以降の曲に関しては、やはり1~7の方法で調べなきゃいけないのだけどね・・・。
最近の問題としては、ベストアルバムの収録曲がリマスターされている点か?
リマスターされると同じ楽曲ではなくなってしまうのである。
まあ、それでもdb値の目安にはなるだろう。

例えばこんな使い方もできる・・・。

サザンのリマスターCD(アルバムもシングルも)を全部購入して、全曲網羅しようとした際、ベストアルバムのみに収録された楽曲も当然抜き出したい。
そこで、ベストアルバムが発売された時点での最新楽曲を基準にする。できるだけ新しい楽曲を基準にするのは、単純に音の厚みと良い音質の楽曲を基準にした方が平均音量のdb値を合わせやすいからだ。

例えば、マンPのGスポット基準である・・・。
リマスターされたCDシングルのdb値とベストアルバムの同曲のdb値を調べ、ベストアルバム収録の音量を調整する。それで音量が均一になっていれば、ベストアルバム内の欲しい楽曲も同様のdb値をプラスして音量を上げてやる。
それで均一化終了である。
ベストアルバムがあると均一化は非常にスムーズなのだ。


、サウンドエンジンを使ってiTunesミュージックフォルダ内のデータのdb値を調整する。

???と思った方がいるだろうか?
これは、iTunesで取り込んだ楽曲データがどこに保存されているか知っている必要があるってことだ。※それを知らないと1~7の作業も出来ないのだが・・・。

大概は、Cディスク→iTunes→Music→アーティスト名・・・だろうか?
私の場合は最初からデータ保存先を任意で変えてしまっているので、デフォルトがどういう仕様になるのか分かっていない・・・申し訳ない。iTunesに表示される楽曲のプロパティを見れば保存場所が表示されるので確認していただきたい。
この場合、コンピレーション・アルバム扱いの楽曲はコンピレーションフォルダに振り分けられるので、プロパティ内の情報を表示して「コンピレーション」のチェックを外しておくことをお勧めする。・・・これはiTunesの使い方になるので、各自で調べていただきたい。
もしくは、質問コメントいただければ、解説しよう。

ってか、この記事自体、ベストアルバムを使って音量均一化する方法を教えて下さいっていう質問に対する返答だったりするのだ。こんなに長く大袈裟な回答になってしまい・・・申し訳ない。

、調整した楽曲は色々なデバイスで再生テストする。

実は、これが曲者だ。最近のPC関連デジタル再生機器は優秀で、何も調整してないのに音量が同じくらいに聴こえるってことだ。私にとっては何ておせっかい! である。
PCで再生、iPodで再生、iPadで再生、カーステレオで再生・・・全て聴こえ方が違う。
この場合、私はカーステレオを基準に音を調整する。
私が使ってる中で最も古い機材だからだ。音を自動で調整なんてしてくれない。
まあ、一番の理由は・・・通勤途中で音楽を聴くのがダントツで多いからカーステレオでそろえるのだが・・・。

ここからは、超アナログ感覚である。
カーステレオで聴いて、気持ち音の差がある場合は0.5db。
ちょっと差がある場合は1.0db。
かなり差がある場合は2~4.0db。
こんな感覚で音量を微調整するのだ。

ここで2でバックアップしておいたデータを使うのだ。

バックアップしておいたデータをiTunesミュージックフォルダ内のデータに上書きコピーするのだ。すると、一瞬でCDから取り込んだ状態まで戻すことができる。
そのデータに対して、調整したいdb値で変更をかけ・・・またまたカーステレオで聴いて確認する。まだ納得いかなければ、上書きコピー調整を繰り返す。

好きなアーティストの調整に3~4日かけるのはそのせいだ。
通勤途中の車内で聴いて、その日の夜に微調整して、次の日に車内で確認して、必要なら微調整して・・・である。
なので、普段聴くのがiPodな人は、その場その度に確認すればすぐに調整が終了するだろう。
私の場合、何度も言うが音楽を聴くことと音量を均一にするのが趣味なので、何日もかけてるだけだ。ゲーム好きがRPGを何日もかけてクリアするのと同じだ。アニメ好きが何度も同じアニメを観たりエロ同人誌を作るのと同じなのだ。
音楽好きも結局はただのヲタクなのである・・・。

10、納得いく音量に調整できたら、iTunesでアップルロスレスにデータ変換して、バックアップ用のWAVEファイルを削除して代わりにアップルロスレスデータをバックアップする。その後、iTunesで任意のデータ形式に楽曲を変換する。

これは重要な作業である。と私は思っている。
せっかく手間と暇をかけて音量均一化を行ったのだから、最高の音質でバックアップを残そうじゃないか。である。
実はiTunesは、データが消えてしまっても・・・WAVE以外のデータなら楽曲情報を残したままコピーできるのである。
例えば・・・何かの拍子にiTunesの楽曲データが消えてしまっても、バックアップしてるフォルダ(アーティストでもアルバム単位でも)をそのままiTunesに放り込めば・・・文字通り、そのままiTunesの画面にドラッグ&ドロップすれば、プレイリスト以外の情報はそのまま復活させてくれるのだ。※ただし、iTunesの設定で自動的にミュージックフォルダにコピーだったか、何らかの設定をしとく必要はあるが・・・。

これは・・・実際に私がデータを消失した苦い経験から学んだことである。
バックアップに調整後のWAVEデータしか残してなくて、えらい苦労したことがる。

・・・と、まあ、駆け足ではあるが、マニアックな音量均一化方法である。


で、これとは別に、複数アーティストの楽曲を音量均一化するにはどうすんの? って話だが・・・それにはGauDioというフリーソフトがお勧めだ。
これは、自動的に複数の楽曲を調整してくれるものだが・・・私的には納得いくものではない。が、悪いソフトではなく、かなりの高性能ソフトである。
じゃなければ、こんな個人ブログで紹介はしない。
なぜ納得しないのか・・・は、私自身が好きなアーチストの音量揃えるのに4~5日もかけて微調整を繰り返す根っからの音楽マニアだからである。
そんあマニアに自動調整で納得しろって言っても・・・納得しないでしょ?
だからGauDioのような超高性能な複数自動音量均一化フリーソフトを使わないヒネクレ者なのね、わたし・・・。GauDioさんゴメンなさい。

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コメント

私も音量の調整を行っています。特に問題なのが、CDをデータ化してカーステレオで再生するとき、元データに古いCDと最近のCDが混在している場合、です。
古いCDはダイナミックレンジが広く取られていて相対的に音は小さめですが、最近のはとにかく大音量で収録されていますから。
私は音楽を聴くこと自体が好きで調整は作業でしかありませんのでAdobe Auditionを使ってパパッと一致させてしまいますが、納得できる結果ではないですね。単純にピークを一致させても、実際に人間の耳にどう聞こえるかはまた違った問題ですし、逆にダイナミックスレンジを無視して音量を引き上げれば音が割れてしまいますし。だからといって最近の風潮に合わせてコンプレッサーをかけて波形をつぶすなんてもっての外ですし。
仕方がないので知覚ラウドネスの数値をもとにプレイリストごとに大体同じになるように調整しています。

投稿: crow | 2016年8月22日 (月) 15:56

音が繋がってる場合でも問題なかったですよ

倍率で音量を調整するって事は多分ボリュームのつまみを
回すのと同じような感じだと思います。

同じ数値ずつ音量を上げるとアルバム中での意図した音量差が小さくなり、下げると音量差が大きくなってしまうんじゃないかと思ったのがきっかけで思いついたんですけど

投稿: じょん・すみす | 2012年9月22日 (土) 18:39

同じ倍率をかける……は今まで考えたことが無かったです。
確かに、そのアイデア面白いです。
あ、でも、それだと曲同士がつながてる場合には適用できないのか……。
今度試してみようかと思います。

投稿: スターダスト | 2012年9月22日 (土) 17:27

最近思いついたんですがアルバムの音量調整する場合
同じ数ずつ上げ下げするのではなく同じ倍率をかけた方が
アルバムのバランスを崩さずに済むんじゃないでしょうか?

例えば
100db 90db 95dbの3曲入りのアルバムの場合

+5で 105db 95db 100dbにするのではなく
*1.05で 105db 94.5db 99.75db
にした方が正確なんじゃないでしょうか?

まぁ本当にわずかな差でしょうけど・・・

投稿: じょん・すみす | 2012年9月22日 (土) 16:56

おおおっ!
じょん・すみすさんも、かなりマニアックな音楽好きなのですね。嬉しい限りです。No Music No Lifeですね。

投稿: スター | 2012年6月26日 (火) 00:50

わかりやすい解説ありがとうございます。とても参考になりました。

>通勤途中の車内で聴いて、その日の夜に微調整して、次の日に車内で確認して、必要なら微調整して・・・

って部分があまりに自分と同じで驚きましたw自分以外にもいたとは嬉しいです

投稿: じょん・すみす | 2012年6月25日 (月) 00:47

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