« 90’sROCK 第3回 | トップページ | MR.CHILDREN MICRO & MACRO »

90’sROCK 第4回

90年代のグランジ/オルタナティブの台頭で最も影響を受けたのは、ハード・ロック/へヴィー・メタルというジャンルではなかったかと思う。

何度もくどいようだが、あくまで私個人の感想である。

ハード・ロック/へヴィー・メタルと言えば、70年代のディープ・パープル、レッド・ツェッペリン、ブラック・サバスという英国3大ロック・バンドまで遡るわけだが・・・。
70年代にイギリスで台頭したHR/HMはパンク・ロックの登場・・・セックス・ピストルズやクラッシュなど※どちらも英国のバンドだ・・・で英国を追われ米国に渡るのだ・・・。

その後、80年代初頭はMTVとの抗争である。
MTV・・・すなわち、テレビ番組である。音楽のヒットはMTVの影響下におかれ(音楽番組でPVがヘビー・ローテーションされると売れる法則)、素行不良でツッパリHR/HMは当然MTVに嫌われるのである。
そんな抗争をのり切り、80年代中半に訪れる空前のHR/HMブーム。
天才ギタリストや天才プレーヤーの登場である。
当然のようにジャンルが細かく分けられていた。

80年代後半~90年代初頭にHR/HMの頂点に立ったのがガンズ・アンド・ローゼズである。
とにかく大人気で爆発的にCDが売れた。売れまくった。

が、その結果? カート・コバーンに目の敵にされてしまうのである。
HR/HM 対 グランジ/オルタナティブ 抗争の勃発である・・・というより、ビジネス優先のメジャー音楽業界を嫌うカートが、当時最も売れていたガンズ&ローゼズやU2を名指し批判していただけなのだが・・・。

だが、分が悪いのはガンズ&ローゼズ側である。
当時、音楽評論家の言ったコメントだが、グランジの登場は米国における本当の意味でのパンク・ロックの登場である。

つまり、70年代中半に英国で起こったパンクの台頭~HR/HMの衰退と同じことが90年代に米国でも起こってしまったのである。

って、ことらしいが・・・当時、現役バリバリでHR/HMを聴いてたわたしからすると・・・本当の意味でのHR/HMの衰退は・・・カート・コバーンの自殺後だったように思う。カートが自殺した後、ガンズのアクセル・ローズが一切の口を閉ざし表舞台から消えたのである。
まあ、CDは売れなくなっていただろう。
わたし自身もほとんどHR/HMは聴かなくなっていた。って言うより、テクニックを披露して様式美にこだわるHR/HMがカッコ悪く思えていた・・・まさに70年代パンク・ムーブメントの再来である。

が、カートの死よりBECKの登場の方が大きかったのか?
ジャンル不特定サウンド=進化する音楽ジャンル に対し、様式美にこだわる進化を拒んだHR/HM・・・さらに追い打ちをかけるように・・・グリーン・デイやオフスプリング、ランシドというパンク・バンドの台頭。

英国では、グランジに影響された(ジャンル不特定のスタイル)若いバンドが登場し、ブリット・ロックのムーブメントが起こっていた。
わたし的に何より嬉しかったのは・・・80年代の打ち込みピコピコ・サウンドが、グランジの影響でギター・ロック・サウンドに変わったことだ。

ラフでポップなギター・ロックのオアシス
これでもかってくらいに島国英国節を聴かせるブラ―
トリプル・ギターでカリスマ的ヴォーカルを有するレディオヘッド
毒々しいくらいの妖艶サウンドを鳴らすスウェード
ファンクとミクスチャーのプライマル・スクリーム
時代錯誤のパンク野郎でポップ・ロックのマニック・ストリート・プリーチャーズ
ポップ・パンクの代表スーパー・グラス
インド音楽とロックの融合クーラ・シェイカー

ある意味、米国より英国の方がグランジの影響を受けていたのかもしれない。
当時の英国は新しい音楽ジャンルに飢えていたのである。
そこにジャンル不特定の音楽ブーム。英国のロックというのは元々、ロックに何か新しい要素を加えるのが特徴だった。

そうなるとHR/HMは更に辛い状況である。
何たって、当時のブリット・ロック・バンドの面々には華があったからだ。
これでもかってくらい、みんなイケメンなのである。

CDのミリオンが連発する時代である。
ジャケ買いなる・・・ジャケ写真のカッコ良さだけでCDがバカ売れする時代である。
汚いロン毛とむさい容姿で男臭いヘビメタと、クールで爽やかイケメン・ロックお兄さんなら、売れるのは当然後者である。
しかもみんな其々に音楽レベルも高いならなお更である。

ここまで来ると、ヘビメタという言葉自体が失笑を買う、ちょっとダサいむさい暑苦しい小馬鹿にされる言葉に変わってしまっている・・・。
なので? 90年代後半はハード・ロック/ヘビーメタルという呼び名はやめて、ヘビー・ロックと名乗っていたもんな・・・。

ヘビー・ロックが再び浮上してきたのも、リンプ・ビズキットリンキンパークのようなミクスチャー&HIPHOPとハード・ロックの融合だったり、他を寄せ付けぬ圧倒的な世界観を持つ悪の帝王マリリン・マンソンの登場だったり・・・。結局、過去の様式美のHR/HMは絶滅危惧種になってしまっている・・・現状。

ただ、結局のところ、90年代に登場した新しい音楽もブームが過ぎ去り、今じゃ当たり前のようにアイドル・グループのジャリタレがHIPOHOPしてる時代なのである。悲しいものだ・・・。

まあ、それでも日本では絶対にガレージ・ロックは誰も演りません。
わたしは、いまだにソニック・ユースピクシーズジョン・スペンサー・ブルース・エクスプロージョンのようなバンド・・・日本製のものには出会ったことが無い。

って、言うか・・・ジョンスペは絶対に日本人では無理です。
歌メロが無いブルースなんて・・・日本人は逆立ちしても演れません・・・ってか、演っても売れませんから・・・。

|

« 90’sROCK 第3回 | トップページ | MR.CHILDREN MICRO & MACRO »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

音楽」カテゴリの記事

音楽・90年代」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/199372/45225840

この記事へのトラックバック一覧です: 90’sROCK 第4回:

« 90’sROCK 第3回 | トップページ | MR.CHILDREN MICRO & MACRO »