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久しぶりに「ニルヴァーナ」を聴いてみた

Nirvana3_2久しぶりに「NIRVANA」を聴いている。

最近、心が熱くなるようなスリリングなバンドに出会えない・・・と思っていた矢先に「ネバーマインド20周年リマスター」の情報が入り、まあ、久しぶりにニルヴァーナのCDをiTunesに入れ直したのだ。

※今年の初めにPCをWin7に切り替えたタイミングでニルヴァーナのデータは捨ててしまっていたのだ。かなり以前に取り込んで、当時はアップル・ロスレスではなくAAC128取り込みだったのだ。いつかCD入れなおそって思ったまま放置していたので、ちょうど良いタイミングではある。

せっかく全曲入れしたので、※※もちろん、音量均一化※※詳細を書いておこう。

サウンドエンジン・フリーによる波形調整(音圧調整)である。

1、ブリーチ・デラックスエディション(無調整)

2、ネバーマインド(+4)

ネバーマインド時のシングルも基本的には全てボリューム+4である。ただし「スメルズ~のカップリング曲<イブン・イン・ヒズ・ユース><アニュウリズム>」は微妙に音圧が低い気がする・・・。

3、インセスティサイド(+4.5)

4、イン・ユーテロ(+2)

イン・ユーテロ時のシングルも基本+2である。

5、BOXセット(-2.5)

BOXセットってのはアウトテイク集のものだ。実はこれ、曲によって録音レベルがまちまちなので(デモとかが多いため)実際には-2~-3くらいで曲によってレベルを細かく調整した。

6.ベスト(無調整)

まあ、マニアな方は音圧の調整を行ってみていただきたい・・・。

で、久しぶりに聴いたついでに、ブリーチ(デラックス)の解説に書かれていた言葉を思い出していたのである。

リアル・タイムで彼らを知らないリスナーにとっては、音楽界が根本的に変化した後の音楽を聴いて育ったなかで聴く、その原点・・・的な、そんな意味の解説である。

何を言っているのかわからないと思う・・・。

つまり、今の耳で聴いたら、ニルヴァーナはそこまで刺激的ではないってことだ。AKB48ファン(ヲタクではなく、純粋に音楽が好きなファン)に世界のビートルズの良さを説いても理解してもらえないのと同じことだ。

90年代初頭、肥大化したビッグ・ビジネスとしてのロックは壮大で保守的で様式に囚われた物が多くなっていた。ロックは産業化してしまっていたのである

そんな中に、インディーズ・シーンから登場したのが「NIRVANA」だったのだ。

派手なイントロやギター・ソロもなく(当時ではあり得ない)、ほとんど一発どりに近いレコーディング方法で、歌詞の意味は理解不能、しかもインディーズ出なので(?)ビジネス・ロックが大嫌い・・・。もちろんライブにも派手なパフォーマンスは一切ない。

大きな宣伝も行われないまま発売された「ネバーマインド」は口コミで売れ始め、ついにはチャートのNo.1に登りつめてしまったのだ。

そして、世界の音楽事情は一変してしまった。

ニルヴァーナが凄かったのではなく、インディーズの音楽に注目が集まったのだ。それまで保守的だったロック界※つまり、ロックとポップスは別物、ヒップホップや他のジャンルと交わるなんてあり得ないって、そんな感じ。が「何でもござれ」のオルタナティブ・ミュージックに取って代わられたのである。

ニルヴァーナの場合は、70年代パンクとロックが融合したノイジーなガレージサウンド・・・だけどメロディはポップス的・・・(当時のパンクはメロディが単調だったもので)を指して、当時はジャンル分けが出来ずに困った評論家が「グランジ」とか「オルタナティブ」と呼んで新ジャンルを作ってしまったようだ。

まあ、結果・・・インディーズが金になるっ!って、ビジネス・マンが殺到、技術も才能も無いインディーズバンドを「グランジ・オルタナ」って呼んで湯水のようにデビューさせ・・・まあ、この先は想像できるだろう。素人に毛が生えたようなバンド(だからメジャーじゃないんですね)が次々に出てくりゃ聴いてる方は嫌になってくる・・・。日本で起こったビジュアル・バンド・ブームみたいなものだ。

更にカート・コバーン(ニルヴァーナのボーカル)が自分の頭を銃で撃ち抜いて自殺・・・。グランジ・ムーブメントは数年で消えてしまったのである。カートは床に「錆びつく前に燃え尽きたい」と歌詞の一説を書き残していた。(ニール・ヤングの詩だっけ?)

ただ純粋に音楽が好きだった青年(幼少時代からコミュ障でレコードが友達っていう寂しい男)が自分を取り巻く環境の変化に翻弄され、ドラッグに溺れ、精神的に追い詰められた結果の自殺である。コートニー・ラブとの結婚なんて、まるでドラッグ・カップルの結婚、生まれる子どもは先天的なドラッグ漬け・・・なんて、あること無いこと、誹謗中傷、心無いマスコミの攻撃の的だった・・・。カートは結局、音楽ビジネスに殺された悲劇の天才なのだと思っている・・・。

当時、ネバーマインドは無名のインディーズ・バンドの意外と良い出来のメジャー・デビュー作になるはずだった。カート自身は、仕上がった音(がポップすぎて)に不満を抱きつつも、売れるアルバムが出来たと確信していたそうだ。まあ、これで音楽で飯が食える程度にはなるかも?って感じである。名曲「スメルズ・ライク~」はアルバム収録曲が足りないから急きょ入れることになった曲だったそうだ(嘘か本当かはわからない)。「ポーリー」はスタジオに転がっていた弦の切れたギターで録音したとも言っていた。

このアルバムが10年に1枚の傑作と言われるのは、その当時の音楽界の常識で考えれば・・・なのだと思う。彼らが撒いたオルタナティブの芽が育った今となっては、当たり前すぎるサウンドなのだ。

しかしまあ・・・(リアルタイムに当時)あの衝撃的なCDを聴いてから、もう20年も経ってしまったのか・・・。自分が年をとったってことを改めて実感してしまうのである・・・。いやはや、申し訳ない。

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