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LED ZEPPELIN ディフィニティブ・ボックスセット

J_11_l 2008年9月10日発売

レッド・ツエッペリンの最新ボックス・セットである。

ジャケットの仕様やレーベルのデザインを徹底追及し、可能な限り「英国アナログ盤」を再現した紙ジャケット。高音質の新素材SHM-CDを採用。アルバム10枚、全100曲。

ファンにとっては「これで何度目だ!」と云う怒りと不満が大爆発のマテリアルである。

私自身も購入の予定は無かった一品なのだが、たまたま立ち寄ったタワーレコードに在庫が在り、偶然にも3万円と云う大金を所持していた為・・・ボックスセットの前で10分以上悩んだ挙句、限定生産5000セット!が決め手となり購入してしまったのである。

以前、ブログ内でレッド・ツエッペリンを紹介した時に書いたが、私はツェッペリンのCDは全て持っているのである。ただし・・・それは1988年に発売されたCDで「デジタル・リマスター」される前のものである。いつかリマスター盤を買わんといけんなぁ~・・・と、思っていたので今回はタイミングが良かったのであろう。※結果、現在は金欠で困っている・・・。流石に28000円はイタイ買い物である。でも、まぁ~満足しているので良しとしよう。

さて、前述した怒りと不満が大爆発の理由だが

①レッド・ツェッペリンの紙ジャケ発売が3度目であること。

②1994年リマスター音源であること。

この2点に尽きるだろう。最新ベスト「マザーシップ」で、2007年リマスターの衝撃的音質をファンに叩き付けたツェッペリンだけに、2007年リマスターを望む声が圧倒的に多いのである。しかし・・・実際にはツェッペリンの全アルバム・リマスターは1994年以降行われていない。しかも、この1994年リマスター自体、本来は行う予定は無かったものである。

当時は、1990年に発売されたベスト盤「リマスターズ」のみのデジタル・リマスター予定であった。だが、このリマスター音源が大評判で、気を良くしたジミー・ペイジが「それなら・・・」ってことで全アルバムのリマスターを行ったのだ。1994年リマスターに不満を漏らすファンも多いようだが、ツェッペリンのリーダーでプロデューサーでもあったジミー・ペイジ本人が手を下したリマスターに「音が悪い!」ってのは・・・どうだろう?

それに、ツェッペリンのアルバム自体・・・録音状態は良いものではない。1stアルバムなんて36時間で録音したってことだし。21世紀仕様の音楽に慣れ親しんだ耳で聴くこと自体が間違っているのかもしれない・・・ってことかも?

1994年リマスターズは発売当時「素晴らしい!」と絶賛された音質である。

さて、ディフィニティブ・ボックスについてだが・・・

購入したファンの多くは「音質」よりも「ジャケット」目当ての方がメインだろう。それほどに今回は出来が良い。・・・らしい。私は出し入れし難いし、傷が付きやすいので嫌いである。古いCDとボックスセットの中身を入れ替えたくらいである。本当、レコードのミニチュア版のようで・・・難儀である。

音質についてだが、リマスター音源自体が初聴きなので「至って満足」である。※SHM-CDに関しては・・・少々疑問があるが。

しかも、ラスト・アルバム「CODA」にはコンプリート・スタジオ・レコーディング・ボックスに収録されたボーナストラック4曲が収録されているのが嬉しい。ツェッペリンはシングル曲の発売を殆ど行っていない為、スタジオ録音された未発表音源は無いに等しい。今回のボックスセットを購入すれば必然的に「レッド・ツェッペリン完全網羅!」である。

マザーシップでツェッペリンを知った新しいファンにはもってこいのセットだ。

ただ・・・彼等のオリジナル・アルバムが好みに合うか?は疑問だろう。マザーシップの楽曲は彼等の代表曲である。ブルースやサイケ色の強い楽曲、アコースティックな楽曲も聴きやすいものばかりがコンプリートされているからだ。

簡単に紹介すれば、ブルースとサイケデリックとアコースティック・サウンドを取り入れ、明快なリフ&キャッチーなメロディ、ハードなサウンドで大絶賛された「レッド・ツエッペリンⅠ」「レッド・ツエッペリンⅡ」。アコースティックとトラディショナル・ソングを前面に打ち出し大批判された「レッド・ツエッペリンⅢ」。前作を大批判したプレスを叩きのめした傑作「レッド・ツエッペリンⅣ」。

ここまでが「私的」ツェッペリン前期である。

以降のアルバムは、ボーカルのロバート・プラントが喉を痛め、それまでの絶対的な音域を出せなくなってしまうのである・・・。「聖なる館」「フィジカル・グラフィティ」を聴けば解るだろう。ジミー・ペイジのギターもラフになっている・・・。それまでのギター・ヒーロー振りは影を潜める。が、ギターリフの上手さは天才的である。そして、後期の傑作「プレゼンス」の登場である。ジミー・ペイジ色の強い傑作アルバムだ。

続く「イン・スルー・ジ・アウト」はシンセサイザーを取り入れ、今までのツェッペリン・サウンドを大きく覆したアルバムである。前作のプレゼンスがジミー・ペイジ・アルバムなら、これはジョン・ポール・ジョーンズのアルバムと云えるだろう。来る1980年代に向けての新型ツェッペリン・サウンドとなっている。

が・・・突然の悲劇

ドラムス、ジョン・ボーナムが事故死・・・。

ジミー・ペイジの自宅でウォッカをタラフク飲み、そのまま寝てしまい・・・嘔吐物を喉に詰まらせた結果の窒息死であったそうだ・・・。なんでも?普通では考えられないくらいの量を飲んでいたらしい・・・まぁ、普段からそうだったそうだが。

ジョン・ボーナムを失ったバンドは・・・追悼アルバム「コーダ~最終章~」を発表し解散してしまう。

ツェッペリンのサウンドはジョン・ボーナム無しでは再現出来なかったのである。それは、ボーナムのタイム感の成せる技である。タイム感とは、いわゆる・・・ドラマーの癖なのだが・・・。ジョン・ボーナムの癖は独特のシャッフル感である。※実際に聴いても解らないだろうが・・・。まぁ、簡単に云うと、普通のドラマーが叩く音よりコンマ0.00数秒ほど遅い感じらしい。逆にジミー・ペイジはギタリストとしては走り過ぎなのだ。タイミングが早いのだ。

普通なら、両者が一緒に演奏すると・・・タイミングのズレで気持ち悪いはずなのだが、その間を埋めるようにジョン・ポール・ジョーンズの絶妙なベースが入ることにより、ツェッペリンの何とも云えないグルーブ感が生まれていたのである。

そのグルーブ感が出せない以上・・・バンド解散は必然であろう・・・。

余談だが、再結成ツェッペリンのドラマーはジョン・ボーナムの息子だとか・・・。

さて、最後に。

イギリスの音楽誌が「面白い企画」を打ち出した。

「もしも?史上最高のバンドを結成するなら、あなたは誰をメンバーにしますか?」

と、いう内容で「ボーカル、ギター、ベース、ドラムス」各パートを読者投票により決め、架空の史上最高バンドを結成したそうだ。

その結果・・・全てのパートの1位を独占したのは・・・レッド・ツェッペリンのメンバーであったそうだ。夢の史上最高バンドは既に実在していた・・・。

流石というか・・・何と云うか・・・。

ツェッペリンの絶大な人気を改めて知ったのである。

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