« NIRVANA | トップページ | 音楽ファイルの圧縮形式~ソニック・ユース~ »

ソニック・ユース

Sonicyouth 「100%」はソニック・ユースの楽曲の中で、最も明快なリフが付いた曲のひとつだ・・・と、CDライナーには書いているが、ありゃ~どう聴いても・・・最高にクールなギター・ノイズだと思う・・・。

1992年、メジャー移籍第2弾アルバム「ダーティ」のオープニングを飾る迷曲「100%」

この曲をカッコよいと思った方、またはこれから聴き、そう思えた方はソニック・ユースにハマル可能性が大である!※ここまで読んで頂いた音楽好きの皆様、今すぐにiTunesミュージック・ストアで試聴してみて下さいませ!そして続きをどうぞ。

ニルヴァーナにどっぷり浸かった頃、レビューなどで頻繁に登場する名前があった。

ソニック・ユースである。

アングラ・ノイズ・キングのソニック・ユースがメジャーDGC移籍!実はソニック・ユースが移籍したからニルヴァーナもDGCと契約したとか?カートとキム・ゴードンは仲が良いとか、カートがリスペクトするバンドとしても頻繁に登場する名前であった。

何気に買って、CD再生すると・・・いきなりリフなのか?ノイズなのか判断不能の不可思議サウンド、そしてサーストン・ムーアのPOP感覚全開の良質メロディである!それが「100%」であった。ぶっ飛んで、ハマッて、そのままCDショップに行き、デビュー・アルバム「GOO」を購入して帰った。15年以上前の話である。※2003年にデラックス・エディションとして、音質が格段に向上し、しかも20曲の追加トラックが収録された「DIRTY」が発売されているので、そちらをお勧めしたい。正直、デラックス・エディションを聴いて、10年前と同じようにぶっ飛んだスターダストである!

カート・コバーンの死後、急速に衰退するグランジ・ミュージックの中にあり、何一つ変わらなかったのがソニック・ユースである。まぁ、バンド結成したのが1981年、既に25年以上のキャリアがあり、公式アルバムだけで20枚以上も出しているバンドである。グランジ・ブームから生まれたニワカグランジではないから当然だろう。

Sonicyouth001 メンバーはギター&ヴォーカルのサーストン・ムーア、同じくギター&ヴォーカルのリー・ラナルド、サーストンの愛妻でベース&ヴォーカルのキム・ゴードン、ドラムスのスティーブ・シェリーの4人である。

ロック・バンドでヴォーカルが3人というのも変則的であるが、メイン・ヴォーカルはキム・ゴードンとサーストン・ムーアである。リーのリード曲はアルバム中1~2曲である。※が、それがまたカッコよい曲が多いのだ。

iTunesストアで試聴した方はお気づきだろうが、キムとサーストンの2人はまったく違うタイプの唄を聴かせるのだ。これは実際に試聴して確かめて頂きたい。キム・ゴードンのヴォーカル・スタイルは・・・正直、説明のしようがないのだ・・・。ソニック・ユースが嫌いな方の殆どは、キム・ゴードンの声と曲が理解不能な方ではないだろうか?

ソニック・ユースは深化し続けるバンドである。時代に流される事なく、自らの音楽を突き詰め、実験精神に溢れた楽曲を生み続けるのである。

Im039373_2 インディーズ最後のアルバム「デイドリーム・ネイション」、メジャー移籍後初のアルバム「GOO」、2ndアルバム「DIRTY」の3枚はロック色が濃く、アッパーな楽曲が目白押しのアルバムである。

続く「エクスペリエンタル・ジェット・セット、トラッシュ&ノー・スター」はロック色が抑えられ、実験精神溢れる楽曲が多い。キム・ゴードンの出産に関係あるのか?それまでの過激で破壊的な彼女のヴォーカルは消え、包み込むような不思議な楽曲が多くなった。

それは「ウォッシング・マシーン」でも同じく、正直この頃はソニック・ユースを聴く機会が減っていた・・・。ソロ・アルバムを発表した為?サーストンの楽曲も極端に少なく、事実ウォッシング・マシーンは1度として通して聴くことが無いアルバムである・・・。

「ア・サウザンド・リーブス」は壮大なアルバムである。壮大過ぎる?と云うべきか?8分、9分、10分を超える楽曲が4曲、他の楽曲も非常に長いのである。壮大なノイズである。疲れるアルバムである・・・。普通の状態の時には聴けない部類のアルバムである。

「NYCゴースツ&フラワーズ」、「ムーレイ・ストリート」、「ソニック・ナース」はニューヨーク3部作と呼ばれるアルバムである。実験的なNYCゴースツ、ソフトでメロディアスなムーレイ・ストリート、新境地?を開拓したソニック・ナースである。ムーレイ・ストリートのオープニングを聴いた時はぶっ飛んだ!え?これがソニック・ユース?である。アコースティック・ギターのストロークにサーストンの唄、普通に・・・いいじゃん!って。

Im039370 実はこの時期、彼等が長年愛用しカスタマイズしてきた機材が全て盗まれるという事件が起こったのである。独特のサウンドを構築してきた愛用の機材を無くし、ゼロになったのである。しかも・・・あの悲劇の9.11事件・・・。ソニック・ユースはここで更なる深化を始めた。

元々メロディアスな楽曲もあったが、とにかく楽曲のクオリティが良くなったのである。いや、それは愛用の機材を失い、実験的な音楽創作が難しい状況から生まれたのかもしれない?

ソニック・ナースではメロディが良く聴きやすい、それでいてノイズも復活!しかもキム・ゴードンがアッパーな楽曲を唄う!とは云っても、GOOやDIRTYの頃のように怒り任せの過激なスタイルではなく、ウォッシング・マシーンやア・サウザンド・リーブスで聴かせたタイプの優しさのある楽曲である。サーストンは相変わらず、POP感覚溢れる曲を聴かせてくれる。

そしてオリジナル・アルバムでは最新作の「ラザー・リップト」

これは・・・良い!コアなファンは納得しないだろうが、ストレートなロック・アルバムである。実験的なイメージの強いソニック・ユースが、今の若い世代にも負けないようなストレートなアルバムをドロップしたのである。楽曲も良いし、かなり抑えられたノイズも味がある。

0016sonic_youth_04 派手なアルバムではないが、最初から最後まで、何度もリピートで再生したアルバムである。ウォッシング・マシーンは購入して1度も通して聴いてないのに・・・ラザー・リップトは何度も繰り返し聴いているのである。

コアなファンは納得しない・・・と云うのは、1度も通して聴いていないウォッシング・マシーンの方がインパクトが強く、ソニック・ユースらしいのである。「ノー・クイーン・ブルース」や「パンティ・ライズ」なんて曲は一度聴いたら忘れられないインパクトがあるのだ。

改めて、こうして振り返ると・・・結局ソニック・ユースはソニック・ユースなのである。時代やブームに流されることがなく、ソニック・ユースとしての音楽を突き詰める結果、10年前のアルバムも最新アルバムも同じように「新しく」聴こえるのである。こんなバンドって数少ないのではないだろうか?

ちなみに、私のiTunesにはソニック・ユースの楽曲が大量に入っている。音量調整もしている・・・と、いうか・・・デラックス・エディションが発売され、音量が殆ど均一なのである。エクスペリメンタル~だけが音量が小さいくらいだ。このアルバム、デラックス・エディション化してくれないかなぁ~・・・。

|

« NIRVANA | トップページ | 音楽ファイルの圧縮形式~ソニック・ユース~ »

音楽・80年代」カテゴリの記事

音楽・90年代」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/199372/11709967

この記事へのトラックバック一覧です: ソニック・ユース:

« NIRVANA | トップページ | 音楽ファイルの圧縮形式~ソニック・ユース~ »