NIRVANA
大袈裟な表現で申し訳ない・・・。
だが、私がニルヴァーナに抱いているイメージである。音楽が好きな方なら一度や二度、自分自身の音楽観を変えるようなバンドに出逢っているであろう。私にとってはNIRVANAがそれである。
それまで大好きで聴き狂っていたHR/HMを一切封印した。グランジの洗礼である。
ソニック・ユースもダイナソーJrもメタリカまでも一押し!噂は本当だった!!
1991年、そんなキャッチ・コピーの付いた不思議なジャケを店頭で見かけた。「ネヴァーマインド」と表され、プールで泳ぐ赤ん坊・・・釣り針についた紙幣・・・裏ジャケは機械を背負った小猿・・・不思議なジャケであった。
何気なく、ジャケ買いというヤツである。
ぶっ飛んだ!!!なんだこの音楽!!!この叫びは!!!である。
パソコンなんて普及していない時代である。音楽雑誌を読み漁り「ニルヴァーナ」に対する知識を詰め込んだ。が、そうこうしてるうちに世界中の音楽が変わってしまった・・・。私の音楽も変わってしまった。当時付き合っていた彼女は大のヘビメタ好きで、ニルヴァーナは好みではないとも云っていた・・・。
翌92年、インディーズから発売されていた89年のデビュー・アルバム「BLEACH」が日本発売!続けざまにコンピレーション・アルバム「インセスティサイド」も発売された。このリリース・ラッシュでも当時の彼等の人気が解るのではないだろうか?
93年には最後のアルバム「イン・ユーテロ」の発売である。
ギターを購入し、バンドを組んでニルヴァーナを演った!
カート・コバーンが自殺した・・・
不思議と驚きはなく・・・「あぁ~・・・やっぱ死んだのか・・・」と思った。
その後、カート&ニルヴァーナ関連の書籍が大量に出版されたが、どれが真実なのだろうか?と思う反面、全てが真実に思えていた。まぁ、それはどうでもよいコトであった。
私にとっては、ニルヴァーナが現役で活動した数年間にリアル・タイムで彼等の音楽に触れ、影響を受け、音楽観が変わったことが重要なのである。
ニルヴァーナはオリジナル・アルバムを3枚しか残していない。
「ブリーチ」「ネヴァーマインド」「イン・ユーテロ」の3枚である。
が、私のCDラックには20枚以上のニルヴァーナが並んでいる。その殆どが海賊版CDである。もちろん音質は最悪のモノも多い・・・。オフィシャルのCDも全て購入している。
オフィシャルのCDは当然のようにiTunesに入れている。音量均一化を行った音源である。ニルヴァーナの音量均一化は骨が折れた・・・。メジャーの2枚は良いとして、ブリーチは曲ごとに音量や音質が違うものが在るし・・・インセスティサイドはコンピレーションなので当然のように音質はバラバラである。録音時期が違う曲が多いので当然だが・・・。
2004年に発売されたBOXセット「ウィズ・ザ・ライト・アウト」に至っては・・・デモ在り、ライブ在り、バラバラ過ぎる・・・。
サウンド・エンジンの機能を駆使しまくりでした・・・。
さて、そんなニルヴァーナ好きの私が唯一嫌いなアルバムが2002年に発売された「ニルヴァーナ」と云う名のベスト・アルバムである。カート生前最後にレコーディングした未発表曲「ユー・ノウ・ユーアー・ライト」を収録!が無ければ購入しなかったアルバムである。
ベスト???代表曲???どこが???
何故、私がこのアルバムが嫌いかと云うと、ニルヴァーナらしさが無いのである。ソフトで耳障りの良い「優等生ソング」が並んでいる※ように感じる。これを入門編CDにした若いリスナーは最悪に運が悪い!である・・・※私個人の意見なので、不快に思われた方には申し訳ない。ブリーチのような壊れた感もないし、ネヴァーマインドの完成度もなく、イン・ユーテロのカオスも無い。
入門編には向かないであろうウィズ・ザ・ライト・アウトの方がよっぽどニルヴァーナらしい。爆発的なノイズから、カートの弾き語り、B-Side曲が詰まっている!
入門編に向かないのは・・・やはりレア曲満載で、マトモな状態の表題曲が無いからである。ニルヴァーナ知らないって方で興味の在る方は、中古でもよいのでブリーチ、インセスティサイド、ネヴァーマインド、イン・ユーテロのオリジナル盤から購入して頂きたい。
※私の少ない音楽情報からであるが・・・
ニルヴァーナはCDを売る為のバンドではなかったのである。不遇な家庭環境で育ったオチコボレのカートが愛した音楽。少しだけ売れて、騒がれずに音楽に向き合えればよかったのだろう。だが、カートには世界を変えるだけの才能が在った。
これ以上の音楽ジャンルは誕生しないだろう・・・と云われた90年代にグランジ/オルタナティブというジャンルを生み出した才能と悪運。
当然のことながら・・・デビューから20年のバンドである。当時は爆発的に革新的だったサウンドも「当たり前」に聴こえるのである。いや、今ではそこら辺のPOPバンドでも彼等以上のサウンドを作っているだろう。
だが、カートのように声が出なくなるまで※医者に今のままの唄い方を続けたら声が出なくなると警告されたそうで・・・本気で叫び、ギターを壊し、ドラム・セットに飛び込むような、本当のロッカーは今後誕生しないかもしれない。
ニルヴァーナ
正直に云うと、お勧めしたくないバンドである。
本当に好きなモノって、
皆に教えたいけど・・・教えたくないものである。
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