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踊る大捜査線

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1997年1月、伝説はスタートした!

従来の刑事ドラマの在り方を根底から覆す刑事ドラマである。同僚刑事をニックネームで呼ぶこともなく、犯人=ホシ、事件=ヤマ、などの言葉は一切登場しない。

警察=会社

上司は係長であり、課長である。警察組織の縦社会が描かれている。今でこそ定着しているが所轄と云う言葉を初めて知ったのはこのドラマであった。このドラマが受け入れられたのは、警察=会社と云う図式があったからであろう。その中で悪戦苦闘し、上司の顔色伺い、接待、昇進・・・サラリーマン的図式の中で、主人公・青島巡査部長の熱い思いに共感したサラリーマンも多い。

第1話からして「サラリーマン刑事と最初の事件簿」である。

放送当時は脱サラして刑事になった主人公・青島=サラリーマン刑事と思っていたが、「警察はアパッチ砦じゃない、会社」「これじゃ、サラリーマンやってた頃と変わんねぇもんなぁ」など、警察は地方公務員であり、サラリーマンであることが強調されている。パトカーを出すのに書類と上司の判子が必要など・・・刑事ドラマの世界では始めてではないだろうか?

その後も、犯人逮捕は本庁の偉い人が行い、捜査も逮捕もさせてもらえない・・・。そんな地方公務員の現状がコミカルに描かれていく。

第2話「愛と復讐の宅配便」では、このドラマのコミカル面がクローズアップされる。そして、同じくこのシリーズの売りであるリンク(繋がり)が登場するのだ。

Image2 カエル急便である。この架空の運送会社はこの後、踊るレジェンド・シリーズまで登場を続けるのだ。その他にもレインボー最中、レインボーかすていら、キムチらーめん、などなど・・・小物にも凝った演出を施すスタッフの熱意は凄い!の一言である。

実は、第1話~4話まで・・・毎回路線の違う物語が展開するのである。これは製作サイドの問題で、視聴率が上がらなければ・・・刑事モノ路線から恋愛路線に変更する案が在ったからだそうだ。

当初の設定では、青島は和久の家に居候するのだ。そして和久の娘すみれとの恋?雪乃の登場・・・である。だが、高視聴率を獲得したおかげで、踊るシリーズは現在に至っているのである。

ドラマスタート当時、室井管理官の非情な捜査方法に反発する青島だが、次第に室井の熱い思いは青島&室井の距離を縮めていく。「大変ですね・・・室井さんは管理官だから、自由に出来ないんでしょ?俺たち現場が踏ん張りますんで・・・」「絶対上に行ってやる!」と云う名台詞が在る。

このドラマには名台詞が多いのだ!

映画版の台詞「事件は会議室じゃない!現場で起きてるんだ!」は有名だが、TVドラマ版にも様々な名台詞が登場する。サラリーマンの胸を熱くする台詞である。

「正しい事をしたければ、偉くなれ」

実はこの言葉・・・私にもグサリと来る台詞である。いや、サラリーマンなら殆どの人が感動する台詞だろう。警察は会社であり、刑事はサラリーマンである。しかも上下関係が厳しい警察機構・・・。つまり、自分が信じている「正しい事」を行うには、会社における地位や権威などの力がなければ駄目なのだ。つまり「偉く」ならなければ、どんなに正しい事も出来ないのである。それが会社なのだ。

ヒラ社員が云う「正論」よりも役職の云う「理屈」が正しい・・・それが組織なのだ。

私も泣かされている・・・。

このドラマ、伝説・・・とは云ったものの、実はそこまで爆発的な視聴率ではなかった。

が、業界内での評判が良く、コアなファンが多かったのだ。その為、放送終了後に映画化の話が出たのだ。そこで映画化に向け、TVスペシャルを製作した。それが「歳末特別警戒スペシャル」である。

TV版最終回で降格され交番勤務に戻された青島刑事が湾岸署に復活する話である。このスペシャルから踊るファンになった方も多いだろう。実際、映画より面白いと云うくらいに評判の良いスペシャルである。

そして続く「初夏の交通安全スペシャル」である。これは湾岸署に配属された交通課の新人にスポットを当てた番外編である。

最後が「秋の犯罪撲滅スペシャル」だ。

前半は畳み掛けるギャグの連続・・・後半はシリアスなドラマ・・・。すみれさんの心の葛藤を描いたドラマである。

そして劇場版へと繋がるのである。番外編を除く2本は劇場版へのリンクが多いので是非チェックしていただきたい。

劇場版・・・これは、映画的手法を極力排除し、TV的手法が用いられている。TVとは残酷なもので・・・10分面白くなければチャンネルを変えられる世界である。それが反映されたこの映画は数の多いカット割、テンポの速い展開、クローズアップの多用・・・それが成功のポイントであった。そして、TV版が映画になり失敗する原因、過去の登場人物総出演・・・などは一切行われなかった。

あくまでも湾岸署始まって以来の大事件に巻き込まれるお話である。

正直・・・青島刑事は・・・死んだと思った。これがラスト・ダンスだ・・・と。実はここには騙しのリンクが在るのだ。TVスペシャル「初夏の交通安全」内での台詞である。

「青島か・・・あんな捜査方法ばっかりだと、彼は1年以内に殉職確実ね!」それを聞いていた一堂「うんうん」と、うなづく・・・。である。

まぁ、TVドラマ版の第10話で撃たれた真下刑事も本来は殉職の予定であったそうで・・・。が、ファンからの多くの書き込みで殉職を免れたのだから、青島刑事が死ぬはず無いんだけどね・・・。それに従来の刑事ドラマで使われる殉職は・・・タブーだったのかも?

この後も「劇場版2レインボーブリッジを封鎖せよ」、「交渉人・真下正義」、「容疑者・室井慎次」と続くのであるが・・・。

正直に云うと、踊る大捜査線のシリーズは劇場版1で完結した・・・と思っている。

確かに劇場版2も面白いのだが、スケールが大きすぎるのだ。湾岸署も時代の流れで大きく変貌し、空き地署ではなくなったし・・・。10年前にスタートした当時から大きく変わってしまいすぎた感があるのだ。しかも前作から5年の空白もある。

今後も新たなシリーズやレジェンド、スピンオフなど登場するだろうが、それは新しい踊る大捜査線として観た方が無難であろう・・・。

10年前に始まった伝説・・・。今後どのようにこの伝説は神話となって行くのか?

楽しみである。

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